「バックボーン」の意味とは?
「バックボーン」の意味は、基本的に背骨ということです。
「バックボーン」の語源は、背骨という意味の英語の「backbone」です。
英語の「backbone」の意味の基幹や中心的な支えということから派生して、「バックボーン」の意味は人の信条や生き方、思想において基幹としての考え方、思考を成立させるための中心になる考え方ということもあります。
思想的支柱あるいは精神的支柱とも言い換えができます。
また、「バックボーン」の意味としては、信条や考え方などが生まれた思想的背景ということもあります。
思想的背景か基幹としての考え方のいずれの意味かは、文脈から判断する必要があります。
「バックボーン」の使い方とは?
人は、それまでの過程や結果に非常に興味を持ちます。
どのような物語でも、目的を主人公が達成するまでには危機がいくつもあり、経験や出会いがあります。
ビジネスにおける「バックボーン」は、自分を相手にイメージ付けするものです。
一部の自分史を切り取るときに、この「バックボーン」があったために現在の自分があるといえるものを持っておきましょう。
「バックボーン」を使った例文
「バックボーン」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「彼女のバックボーンは、誰もが非常に関心を持つものであり、人を惹きつけるものである。」
- 「人がこの会社に集まるバックボーンは、常にマーケットの流動性を意識した結果を追い求める文化があるためである。」
- 「自分のバックボーンを自信満々に語ることによって能力があることをアピールする前に、能力を証明するために目の前の課題を解決する必要がある。」
「バックボーン」の関連語とは?
ここでは、「バックボーン」の関連語についてご紹介します。
「バックボーンネットワーク」
ITのジャンルにおける「バックボーン」の別名が、「バックボーンネットワーク」です。
基幹となる考え方という意味の「バックボーン」とはっきりと区別したいときは、「バックボーンネットワーク」を使うとわかりやすくなります。
「バックボーンフレーム」
「バックボーンフレーム」は、「背骨型車枠」ともいわれており、バイクや車の背骨の感じです。
太い縦材を車体の中心部分に使って、ハンドルやタイヤ部分とここを中心として接続します。
スポーツカーやF1で使うレースカーによく使われるものです。
「バックボーン」の類義語とは?
ここでは、「バックボーン」の類義語についてご紹介します。
「脊梁(せきりょう)」「脊椎(せきつい)」
「バックボーン」の類義語としては、「脊梁」や「脊椎」があります。
「脊梁」と「脊椎」のいずれも意味は背骨ということですが、難しい医療用語としても使われるものです。
「屋台骨」「拠り所」「大黒柱」「支柱」
「バックボーン」の意味が基幹というときの類義語としては、「屋台骨」「拠り所」「大黒柱」「支柱」などがあります。
「屋台骨」の意味は、家屋の柱ということ以外に、一家を支えるものということがあります。
「拠り所」の意味は、支えてくれるもの、頼みとするところです。
「大黒柱」「主柱」の意味は、団体や家を支える中心的なものということです。
「バックボーン」と「バックグラウンド」の違いとは?
ここでは、「バックボーン」と「バックグラウンド」の違いについてご紹介します。
「バックボーン」と「バックグラウンド」の違い
「バックボーン」と「バックグラウンド」の違いとしては、次のようなものがあります。
「バックボーン」は個人の内的要因の思想などを表現するときに使うもので、「バックグラウンド」は個人を作った環境を表現するときに使うものです。
「バックボーン」と「バックグラウンド」の使い方の違い
「バックボーン」を使ったわかりやすい例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「自己紹介で思想的バックボーンを話すのは困難である。」
- 「反対の意見をいうくらいのバックボーンが彼にはある。」
- 「チームプレーが今回の成功のバックボーンであると思う。」
「バックグラウンド」を使ったわかりやすい例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「バックグラウンドストーリーがその乗り物には隠されている。」
- 「由緒ある彼女のバックグラウンドがわかった。」
- 「バックグラウンド通信のために非常に請求料金が多くなった。」
「バックボーン」と「バックグラウンド」の使い分け方
「バックボーン」と「バックグラウンド」はいずれも、後ろにある要因や背景をいうものですが、使われる対象が違っています。
「バックボーン」は、人の信条や思想を成立させるような考え方で、中心になる考えや精神的な柱をいうものです。
これ以外にも、後方から他者を支援するときにも使われます。
「バックグラウンド」は、人の地位や性格を作った経歴や環境をいうもので、物事が引き起こされた要因などもあります。
これ以外にも、コンピューターの中で起動しているが操作対象ではない状態を表現するときにも使います。
そのため、「バックボーン」は個人の内的要因の思想などで、「バックグラウンド」は個人を作った外的要因の環境などという違いがあります。
「バックボーン」の英語表現とは?
ここでは、「バックボーン」の英語表現についてご紹介します。
「basic way of thinking」
基幹になる考え方という意味の「バックボーン」の英語表現は、「basic way of thinking」になるでしょう。
「basic」という基本的なという意味の英語に、「way of thinking」という考え方という意味の英語をプラスしたものです。
「basic way of thinking」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「Her basic way of thinking comes from her personal experiences.」(彼女のバックボーンは個人的な経験にある。)
「backbone」
「バックボーン」の語源の「backbone」の意味としては、背骨の他に中心的な支えや基幹があります。
「backbone」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「She has a backbone.」(彼女にはバックボーンがある。)