「因みに(ちなみに)」の意味とは? 類義語や使用する場合の注意点などを解説




「因みに(ちなみに)」の意味とは?

「因みに」の意味は、主なテーマについて添える情報です。

本当に伝えたいことを相手に伝えるときに、「因みに」という言葉で、この内容について伝えておく方がいいと思われる情報を繋げることができます。

この「因みに」で繋げる情報は、必ず伝えておく必要がある情報ではなく、どちらかというと伝えておく方がいいだろう、自分としては少なくとも伝えておきたいというくらいのものです。

「因みに」は、「因み」が語源であるといわれています。

「因みに」の有力な語源の説としては、その物事に関わりや繋がりがあるという「因み」に、助詞の働きがある「に」をプラスして接続詞的な使い方を持たせたことがあります。

「因みに」の類義語とは?

ここでは、「因みに」の類義語についてご紹介します。

「付け加えますと」「補足しますと」

「因みに」の類義語としては、「付け加えますと」「補足しますと」などが使いやすいものです。

主なテーマについて話をした後に接続詞として「付け加えますと」や「補足しますと」を使って、テーマを補う情報をサービスすることができます。

「蛇足かとは思いますが」「蛇足ですが」

「因みに」が便利なことは、必要ない情報かもしれませんが、一応お話しておきますなどというような意味合いが出せるところです。

相手に情報の重要度を判断してもらって、相手に情報を取捨選択することを任せることができます。

このような性質がある言葉としては、「蛇足」があります。

「蛇足」は、意味が本来は必要ないものということですが、この言葉を使って「蛇足かとは思いますが」「蛇足ですが」などとすることもできます。

「念のために」

質問するときに、「因みに」という言葉を使うこともあるでしょう。

例えば、「質問です、因みに~」「因みに質問ですが」などの使い方は、念のためにちょっと聞いておきたいのですがという意味合いを出すことができます。

「因みに」以外の言葉を使うときは、「この件と同時に確認させていただきたいのですが」「念のためにお聞きしたいのですが」などがあるでしょう。

ビジネス感が「因みに」を使うときよりもあり、相手に関係なく失礼になることもないでしょう。

「併せて」

「併せて」は、意味が同時にで、情報をプラスしたいときに使います。

プラスする情報が、関係性が前の文章とないときにも使えます。

前の文章の内容と一緒にして欲しいことがあるときなどに使えます。

「因みに」を使うときに注意することとは?

「因みに」を使うときは、いくつか注意することがあります。

ここでは、「因みに」を使うときに注意することについてご紹介します。

「因みにですが」は使えない

話題を換えるときに、「因みにですが」は使えません。

というのは、「因みに」は関係が前の文とある情報を後ろにプラスするときに使うためです。

例えば、「因みにですが、来週はお休みですか?」などというように、文頭に「因みにですが」を持ってきて話題を換えるのは間違っています。

これはよく聞くかもしれませんが、間違っていることを把握しておきましょう。

話題を換えるときは、正しい表現が「ところで」になります。

質問文に「因みに」を使うのは間違いである

「因みに~ですか?」などのように、質問文に「因みに」を使うのは間違いです。

というのは、「因みに」が必要なかったり、「ところで」が適切であったりすることが多いためです。

また、「因みに」は、基本的に情報を前の文にプラスするときに使う接続詞であるためです。

例えば、「お菓子です。因みに、甘いものはお好きですか?」のときは、「因みに」が必要ありません。

「アメリカのお土産です。因みに、アメリカに行ったことがありますか?」のときは、「ところで」の表現の方が適しています。

「先日はありがとうございました。因みに明日のご予定は?」のときは、前の文が単なる前置きになっており、「因みに」が情報をプラスする役目を果たしていないことがわかります。

話題を換えるときに「因みに」は使えない

「因みに」は、話題を換えるときには使えません。

「因みに」は、関係性が前後の情報にあるときにのみ使える接続詞です。

話題を換えたいときは、「さて」や「ところで」、「それでは」や「何はともあれ」などの別の接続詞を使いましょう。

「因みに」の後が長い文章のときは使えない

前の文章よりも後ろに続く文章が長いときは、「因みに」が使えません。

というのは、「因みに」は、前の文章を補う情報があるときに使う接続詞であるためです。

後ろの文章が長いときは、補うものではなくなります。

前の文章よりも後ろに続く文章が長いときは、前の文章と後の文章を入れかえることによって表現が適切なものになることが多くあります。

「因みに」は多用し過ぎない

「因みに」は、多用し過ぎないようにしましょう。

というのは、「因みに」を多用し過ぎると、文章が読みにくくなるためです。

「因みに」を使う目安としては、ビジネスメールの本文では1回までにしましょう。

これ以上「因みに」を使うと、まとまりが情報になくなります。

箇条書きも必要によって使うようにすると、「因みに」を多用するのが防止できるために試してみましょう。

「因みに」の英語表現とは?

「因みに」の英語表現としては、次のようなものがあります。

  • 「For your information」(よくビジネスメールのときに使われる)
  • 「Just for the record」(明確に伝えたいときに使える)
  • 「As a side note」(フォーマルなプレゼンなどで使える)
  • 「by the way」(カジュアルシーンのときに使える)
  • 「In passing」(書き言葉で、ちょっとカジュアルなときに使える)
  • 「Incidentally」(書き言葉で、論文などのときに使える)
  • 「In this connection」(最も表現が硬いもので、プレゼンやビジネスシーンなどで使える)

特に、「For your information」は、ビジネスメールのときに使えるものであり、「FYI」と省略されるときもあります。

よく出てくる英単語でもあるため、ぜひ把握しておきましょう。




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RUN-WAY編集部

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