「不義理(ふぎり)」の意味とは? 不義理をしたときの対応法などを解説




不義理(ふぎり)の意味とは?

不義理(ふぎり)は、意味が2つあります。

不義理の1つ目の意味は、礼節を欠いている様、義理を欠くことです。

義理の意味の「社会生活において、他の人に務めたり報いたりする必要があるという人としての道義」を、「不」を付けて打ち消しています。

不義理の2つ目の意味は、他の人から借りたお金や物を返さないことです。

不義理という言葉を物やお金に置き直しても文章の意味が通じるときは、2つ目の意味と考えていいでしょう。

不義理の使い方とは?

ここでは、不義理の使い方についてご紹介します。

不義理をした、不義理をする

不義理は、不義理をした、不義理をするという表現で使います。

不義理なこと、不義理を働くというような表現もよく使います。

不義理をした、不義理をするを使った英文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「悪気などはもちろんなかったが、最終的に不義理をしたと反省している。」
  • 「不義理をするのであれば、早く謝る方がいい。 」

不義理を重ねる

不義理を重ねるというのは、義理が果たせないことが続く様、不義理なことが続く様になります。

また、借金を重ねる様をいうときに使うことも多くあります。

不義理を重ねるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「親族に対する父親による不義理が重なって、私も母親も肩身が狭い。」
  • 「恩師には、転勤の挨拶をしなかったのみでなく、転勤先の連絡もしなかったままで不義理を重ねている。」

不義理を通す

不義理を通すというのは、不義理になるのはわかって自分の意思を貫く、不義理を貫くことです。

例えば、「決して今までの恩は忘れないが、今度のみは不義理をさせてもらう。」という意味は、「相手の恩を考慮すると不義理であることは十分にわかっているが、不義理を通させてもらう。」ということになるでしょう。

不義理に終わる

不義理に終わるの意味は、不義理のままである様です。

例えば、借金が返せない様、恩返しがお世話になった人にできていない様を表現するときに使います。

不義理を欠くは誤りである

不義理を欠くというようなことを耳にしますが、これは誤りです。

基本的に、欠くという言葉の意味は、必要なもの、なくては困るものが備わっていないということがあり、義理を欠くの意味は不義理、義理がないということになります。

この義理を欠くという表現と間違ったのが不義理を欠くではないかと考えられますが、不義理に対して動詞の欠くを使うことはありません。

不義理者

不義理者というのは、不義理をした人のことです。

例えば、「会社を辞めたということでも、連絡を1回もしないとは不義理者といわれても仕方がないでしょう。」などと使うことができます。

不義理な人とは?

では、不義理な人はどのような特徴があるのでしょうか?

ここでは、不義理な人の特徴についてご紹介します。

相手の気持ちがわからない

不義理な人は、いつも自分の損得や気持ちだけを考えているため、相手の気持ちがわからないでしょう。

自分がしてもらうと嬉しいことを他の人にすれば相手も嬉しいだろうかと、相手の気持ちを考えるよりも先に、「もし嬉しくなかったら損するな」「仲がそれほどいいわけではないし、大変であるためいいか」などと、自分の気持ちをよく優先します。

自分の満足感が先に立つ

不義理な人は、自分のこと考えるため、何かをもらったり、何かをしてもらったりしても、「ラッキー」などというように、感謝の前に自分の満足感が先に立ちます。

一瞬の感情が満足感であるため、不義理な人は、それに相手が使ったお金や時間などをイメージできなく、すぐにしてもらったことを忘れてしまいます。

すぐに忘れる

不義理でない人は、もらったものやしてもらったことに感謝すると同時に、そのような行動をしてくれた相手の気持ちに対して嬉しく思って感謝します。

「自分だけがもしやるとすれば、非常に大変であっただろう」と、お金や物に替えられない、目に見えない相手の気持ちということに感謝するため、心の中に恩返ししたいという気持ちが維持されます。

しかし、不義理な人は、意識が自分の気持ちにだけ向いているため、すぐに忘れます。

例えば、「待ち合わせ時間に遅れると、次のスケジュールが相手にもあるため大変だろう」というような相手を思う考えが欠けているため、どうしようもない理由がないときでも遅れたりするというような不義理を平気で行い、それを悪いとは思いません。

不義理をしたときの対応法とは?

ここでは、不義理をしたときの対応法についてご紹介します。

きちんと謝罪する

不義理なことを他の人にしたときは、きちんと迷惑をかけた相手に謝罪しましょう。

きちんと迷惑をかけた相手に謝罪するのは、人として当然のことです。

迷惑を相手にかけても謝罪しないのであれば、相手も間違いなく許してくれないでしょう。

そのため、不義理をしたと思ったのであれば、可能な限り早く、相手にきちんと謝罪しましょう。

謝罪は早いほど、相手が許してくれる可能性が大きくなります。

また、謝罪するとともに、お詫びの品物を渡すのもおすすめです。

しかし、品物があまりにも安いものや相手の気分が悪くなるようなものであれば、相手の気持ちがより不快になるため注意しましょう。

他の人のためになる行いを心掛ける

申し訳ないという気持ちが不義理をした人に対してあれば、自分の行いに対して反省しましょう。

そして、不義理をした人のためになるような行いを心掛けましょう。

例えば、その人が仕事で何か困っていれば仕事を積極的に手伝ったり、悲しそうであれば積極的に声を掛けたりしましょう。

また、その人の周りの人のためになるような行いを心掛けるのもいいでしょう。

例えば、早めに出勤して積極的に掃除を行う、進んで雑用を行うなど、率先して何事にも行動することを心掛けましょう。

不義理の類義語とは?

不誠実や恩知らずなどが、不義理の類義語として挙げられます。

例えば、不義理を働くは、不誠実な有様、恩知らずな行いなどと言い換えられるでしょう。

これ以外にも、文脈によって、横着、誠意がない、忘恩なども不義理の類義語になります。

不義理の英語表現とは?

「ingratitude」が、不義理の英語表現としてはあります。

「ingratitude」の意味は、感謝の念がないこと、恩知らずなどです。

「ingratitude」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「It is a person doing only ingratitude」(不義理ばかりする人である。)

また、「ungrateful」も恩知らずという意味の英語表現になります。




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RUN-WAY編集部

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