「逆境」の意味とは? 使い方や類義語などを解説




逆境の意味とは?

逆境というのは、思い通りに物事が進まなくて、不幸な苦労の多い状況にあることです。

逆の意味は、反対ということです。

そのため、逆境の意味は自分の考えとは反対になることです。

しかし、ニュアンスとしては、思い通りに物事が進まない以外に、運も関係して苦しい状況にあるということがあります。

逆境の使い方とは?

ここでは、逆境の使い方についてご紹介します。

不幸や苦しみを代弁する時に逆境は使う

逆境は、ビジネスシーンでも普通の会話の中でも、よく使われています。

しかし、あえて逆境という言葉を使う状況というと、不運になって、思うように物事が進まない境遇の時で、不幸と苦しみを背負ったような時です。

逆境という言葉を使うのは、避けられない、仕方がない境遇として伝えたい時でしょう。

この時に、直接的な苦しいポジション、辛い状況というような描写をしないで、逆境という広義を表現する言葉であえて代弁することができます。

ここでは、次のような例文を比較してみましょう。

  • 「職場で現在辛い状況に立たされている。」
  • 「職場で現在苦しいポジションに立たされている。」
  • 「職場で現在逆境に立たされている。」

このように、言葉の微妙な意味合いで、相当受け手が捉えるイメージは違ってきます。

逆境を使った例文

ここでは、逆境を使った例文についてご紹介します。

  • 「私は案外と逆境に強いと言われる。」(私は案外と不遇に負けたことがない。)
  • 「逆境を力に変える。」(逆境を力に変えるしかない。)
  • 「逆境にチーム一丸となって立ち向かう。」( チーム一丸となって不幸と戦う決意である。)
  • 「家庭の中で逆境に立たされている。」(まさに不幸の真ん中にいる。)
  • 「逆境を一緒に乗り越えよう。」(不遇に一緒に打ち勝とう。)
  • 「逆境に打ち勝ってこそ自信になるものだ。」(不運を克服してこそ自信になるものだ。)

これ以外にも、逆境を使った例文としては、逆境をばねにして生きる、逆境のまっただ中、逆境に飲み込まれる、逆境さながら、などのように状況に応じて使えるものが多くあります。

逆境の類義語とは?

逆境の類義語としては、憂き目、苦境、困苦などがあります。

いずれの類義語も苦しくて辛い状況を表現するものですが、ここでは簡単な例文についてご紹介します。

憂き目の意味は辛い体験や苦しいことで、例文としては、リストラの憂き目を見る、などがあります。

苦境の意味は、苦しい状況や立場、あるいは巡り合わせで、例文としては、会社倒産という苦境に立たされる、などがあります。

困苦の意味は、心身ともに困り苦しみ果てることで、例文としては、職がないという困苦に耐える、などがあります。

逆境の対義語とは?

逆境の対義語としては、順境があります。

順境の意味は、人生において思い通りに物事が進んでいる境遇です。

物事が滞りなく恵まれた状況で行なわれ、全てが上手く順調に進んでいることです。

順境は、その人を取り巻く経済的な条件や環境が非常に良好で、全くトラブルや問題がない境遇です。

全てが順風満帆のような人は、胸を張って順境といえるでしょう。

順境を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「私の家庭は裕福であったため順境であった。」
  • 「現在のところ順境であるが、転職した後はどのようになるか心配である。」

逆境に強い人の習慣とは?

ここでは、逆境に強い人の習慣についてご紹介します。

受け入れる

逆境に対処するためには、受け入れることが大切です。

逆境に強い人は、苦しみは一部の人生であり、逆境は誰にでも訪れるものであることを受け入れます。

受け入れることは、苦しみに飲み込まれたり、諦めたりすることとは違います。

自分は立ち直れると、全ての感情に向き合って信じることです。

見方を変える

逆境に強い人は、違った見方から一つの状況を見るリフレーミングを通して、ポジティブにこれを捉えられます。

自分が関係したり、見たりするものを理解しようと努力したり、何かに対する見方を変えたりすることです。

それまでは片方だけから見ていたが、考え方を変えようとすることです。

変わることは怖いものとして考えないで、チャンスと考えてみましょう。

例えば、失業してもキャリアチェンジのいいチャンスになると考えましょう。

いいことを認知する

良くないことだけに自分の意識を向けないで、いいことを認知することが大切です。

最も人生でストレスの多いところにのみ着目すれば、上手く現在いっていることを見失ってしまいます。

良くないネガティブな循環を断ち切って、ポジティブな人生の面を認知するようにしましょう。

注力すべきことを判断する

逆境に強い人は、自分で変えられないものは無視し、変えられるものに注力します。

自分が、ある状況をどの程度コントロールできるかを判断しましょう。

責任を自分が引き受けられるのはどのようなことだろう、と自問することが大切です。

自分でどのようなものが変えられないかが認識できると、自分が変えられるものに注力することができます。

力を自分に与えてくれるものを見つけると、無力感や行き詰まりに陥る可能性が少なくなります。

逆境によるいい影響とは?

ここでは、逆境によるいい影響についてご紹介します。

自分を振り返ることができる

逆境に直面すれば、どの程度身体的・精神的な耐性が自分にあるかが試されます。

自分の弱いところと向き合って、どのように自分を変えていくかを考えるいいチャンスです。

習慣を振り返ることができる

逆境に直面すれば、どこにその要因があるかを考えるきっかけになります。

そして、日常の習慣にその要因の多くは関係している時があります。

日常の習慣を振り返るいいチャンスに繋がります。

他の人のありがたみが感じられる

逆境に直面すれば、全てを自分一人で解決するのが困難であることがわかるでしょう。

そこから、他の人に自分ができないことは協力を頼みます。

他の人に協力を頼むことによって、いつもより他の人のありがたみを感じるでしょう。

逆境による良くない影響とは?

ここでは、逆境による良くない影響についてご紹介します。

自分に自信が無くなって可能性を諦める

上手くいかないことがあると、何にも自分はできないと悲観的になってきます。

本来であればチャレンジしようと考えることも、自分には困難であると思い込んで、チャレンジしなくなってしまうでしょう。

やる気がなくなる

どのような人でも、上手くいかないことがあるとやる気がなくなるでしょう。

他のことにも、このやる気は影響します。

例えば、ずっと家でゴロゴロしていたい、何もしたくないというような状態になってしまうでしょう。




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RUN-WAY編集部

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