「花金」の意味とは?
「花金」は、「花の金曜日」を略したもので、意味は十分に楽しめる金曜日のことです。
現代のビジネスマンの間でも「花金」は華々しい金曜日をいう言葉であるため、使い方としては、今度の花金はどうする?もうすぐ花金になるね、などがあります。
土曜日、日曜日が休みのサラリーマンにとっては、金曜日は1週間の中でもリラックスが最もできるでしょう。
次の日の土曜日は休みであるため、出勤する必要がなく十分に楽しむことができるでしょう。
「花金」というのは、このように十分に楽しめる金曜日のことをいいます。
「花金」の高級感を出した言い換えが「華金」である
同じ「はなきん」でも、「花金」ではなく「華金」と書くこともあります。
「はなきん」の漢字はもともと「花金」でしたが、「花金」はどちらかといえば庶民的なイメージがあります。
一方、「華金」は、より華やかでグレードの高い金曜日をいうこともあるようです。
「華金」は、豪華な食事などに行ったり、普段は行かないような豪華な旅行に行ったりするなど、高級感のある楽しみが「花金」よりもあるときに使います。
「ブラックフライデー」と「花金」は関係が無い
「ブラックフライデー」はこの数年でよく聞くようになりましたが、直接「花金」とは関係ありません。
「ブラックフライデー」というのは、アメリカの感謝祭の次の金曜日で、消費をユーザーに促すための会社側の施策です。
「ブラックフライデー」は「花金」と同じように金曜日をいう言葉であるためよく間違われがちですが、「ブラックフライデー」でショッピングをすることが「花金」ということではありません。
「華金」と「花金」の違いとは?
「華金」と「花金」の意味は、いずれも「はなの金曜日」ということです。
週休二日制が導入されたことによって、金曜日は夜遅くまで次の日の出勤を気にしないで楽しめるため、「はなきん」といわれるようになりました。
「華金」や「花金」という言葉が流行したのは、バブルの30年余り前の時代でした。
世の中の景気が良く、華やいだイメージがある時代でした。
「金曜日は楽しめる日」として、「華金」や「花金」が流行しました。
現在は「華金」や「花金」はほとんど死語になっている
「華金」や「花金」は、現在はほとんど死語になっているようです。
若者の平成生まれの人の中には、このような言葉は恥ずかしいために使わないという意見もあるようです。
「華金」と「花金」はどちらを使っても問題ない
意味が「華金」と「花金」は違うのではないかと思っているかもしれませんが、どちらを使っても問題ありません。
「華金」と「花金」は、どちらも「はなの金曜日」という意味です。
一般的には「花金」を使う
一般的に、「華」と「花」を使いわけるときは、「華」は形容詞的に使い、「花」は植物に対して使います。
しかし、「はなきん」は、このような使いわけをしないで、一般的に「花金」を使うことが多くあるようです。
というのは、「花」の意味には「美しく、盛りであること」があり、「両手に花」や「花の10代」などというような言葉の方が、親しみとしては「華」の「華麗」や「華美」などというような言葉よりもあるためかもしれません。
イメージの違いで「華金」と「花金」は使いわける
「華金」と「花金」は同じ意味であるため、使いわけるとすると、漢字のイメージの違いになるでしょう。
ここでは、「華金」と「花金」のイメージの違いについてご紹介します。
「華々しい」などと「華」という漢字は使われるため、なんとなくゴージャスなイメージが「華金」は強くあるでしょう。
一方、「花金」は、イメージとしては庶民的に楽しむというものの方が相応しい感じがするでしょう。
もしかすれば、一般的に好感度は「花金」の方が高いかもしれません。
「華金」の類義語とは?
ここでは、「華金」の類義語についてご紹介します。
「TGIF」
「TGIF」は、「Thank God, It’s Friday」を略したもので、金曜日になったことを神に感謝する表現です。
直訳すると、「神様、感謝します。今日は金曜日です」になります。
メッセージやメールなどで、「TGIF」は使われることが多くあります。
「Happy Friday」
「Happy Friday」は、金曜日であることを楽しむことです。
「TGIF」と意味がほとんど同じですが、アメリカでは現在「God」が入った表現をキリスト教徒ではない人に対する配慮から使わない人が多くなっています。
そのため、「TGIF」と意味が同じ「Happy Friday」が使われています。
「プレミアムフライデー」
「プレミアムフライデー」というのは、消費を喚起するキャンペーンで、日本政府と経済界が2017年に月の最後の金曜日に午後3時に仕事を終えることを推奨したものです。
略して「プレ金」といわれることもあります。
「花金」の英語表現とは?
ここでは、「花金」の英語表現についてご紹介します。
「Thank God It’s Friday」(TGIF)
「Thank God It’s Friday」(TGIF)は、「花金」の定番の英語表現です。
直訳すれば、「神様ありがとう、金曜日です」 というように、金曜日になったのを楽しく思う様子から、「花金」を意味する英語表現になります。
「Thank God It’s Friday」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「Thank God It’s Friday, I can’t wait for the weekend.」(花金だ、週末が待ちどおしい。)
「FriYAY」
「FriYAY」の英語表現は、ここ最近、SNSなどをメインに目にするようになりました。
「フライイェイ」が「FriYAY」の読み方です。
「FriYAY」 は、「Friday」(金曜日)と「YAY」(やったぁ)を組み合わせた造語です。
「Thank God It’s Friday」と同じように、意味は「花金」になります。
「YAY」の正式な表記は全て大文字ですが、小文字で表記することもあるため、それほど細かい決まりはありません。
「FriYAY」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「It’s FriYAY! I’m ready for a big night out.」(今日は花金だ。今晩は遅くなりそうだ。)