アイスブレーキングとは? 効果や方法、注意点などを解説




アイスブレーキングとは?

アイスブレーキングというのは、会議のシーンや初めて会う人同士の緊張を和らげ、スムーズにコミュニケーションを図る方法です。

アイス(氷)に堅苦しい雰囲気や緊張感を例えて、この状況を壊す、和らげるという意味で、アイスブレーキングといわれています。

商談のときに使うトーク方法としてビジネスシーンでは有名ですが、研修や会議においても有効にアイスブレーキングは利用できます。

ここでは、アイスブレーキングの方法についてご紹介します。

研修や会議におけるアイスブレーキングの主な目的は、参加している人の緊張や不安を少なくし、生産性をアップすることです。

研修や会議などの最初に5分間~10分間くらいで自己紹介や近況報告、場が和むゲームなどを行なうことによって、発言しやすい雰囲気を作って、提案や意見が出やすくします。

なお、研修や会議、参加した人数に適したゲームを、アイスブレーキングの効果を期待するためには行う必要があります。

また、同じネタのみを繰り返していればマンネリ化するため、場に応じてネタをいくつか準備しておくことが必要です。

アイスブレーキングの効果とは?

アイスブレーキングの時間が研修や会議においてもったいないと思う人も多くいますが、アイスブレーキングを適切に行うことによって研修や会議の生産性をアップすることができます。

ここでは、アイスブレーキングの効果についてご紹介します。

研修や会議の前の緊張が和らぐ

話をあまりしたことがない人や初めて会う人との研修や会議では、けん制的な雰囲気や緊張感があり、意見が出にくかったり、議論がなかなか進まなかったりすることがあります。

このようなときは、一旦研修や会議のテーマから離れて、アイスブレーキングを行うことによって、緊張が和らぐようになります。

研修や会議に参加している人の理解がお互いに深まる

研修や会議において高い成果を決まった時間内で出すためには、心理的安全性と相互の理解が大切です。

心理的安全性と相互の理解があれば、参加している人は提案したり、本音を喋ったりしやすくなります。

心理的安全性がないときは、懸念を表明したり、初歩的な質問をしたりすることが難しくなります。

そのため、浅い表面的な意見交換になったり、会議がすれ違いのいままで終わったりすることがあります。

発言を積極的に促す

アイスブレーキングの効果としては、喋ることによって滑らかに口が動きやすくなる、つまり発言に慣れる効果も期待できます。

また、アイスブレーキングで研修や会議にリラックスした状態で臨むことによって、柔軟なアイデアや発想も出やすいでしょう。

チームビルディングに役に立つ

グループワークなどを研修で行なうときは、コミュニケーションを参加している人同士で図って、研修に和やかかつ真剣に参加してもらう必要があります。

しかし、研修などではチームがその場で組まれたものになるため、初めはどうしても硬い雰囲気になります。

そのため、アイスブレーキングで初めに相互の理解を深め、チームビルディングによって研修をいいチーム状態で始め、研修の効果を期待することができます。

アイスブレーキングの方法とは?

ここでは、アイスブレーキングの方法についてご紹介します。

「実は自己紹介」と「他己紹介」

代表的なアイスブレーキングの方法としては、自己紹介があります。

「実は自己紹介」という「実は」の言葉を使って、「実は、私……です」という方法や、「他己紹介」という参加している人をペアにしてペアの相手を紹介する方法などもあります。

「ヒーローインタビュー」

参加している人がペアになって、片方がインタビュアー、片方がヒーローになって、最も相手が活躍したことを聞きます。

聞き役は少し大げさな程度にリアクションすれば、場が盛り上がるでしょう。

話をヒーローの側はしやすくなり、積極的に聞き手もコミュニケーションを図ることに抵抗がなくなります。

「チェックイン」

研修などで利用できるのが、5人くらいのグループで、自己紹介を1人ずつ短時間で行う「チェックイン」の方法です。

前もって話す内容は決めておきます。

何回も行われる会議のときは、自己紹介の代わりにテーマとして「最近気になったこと」などをすれば、話題が出やすくなります。

なお、「チェックイン」では、次のようなことに注意する必要があります。

話をしているときは、他の人は突っ込みや質問をしないで黙って聞くこと

テンポよく話し手を切り替える

このことを守ることによって、スムーズにコミュニケーションを図るベースができます。

アイスブレーキングを行なうときに注意することとは?

ここでは、アイスブレーキングを行なうときに注意することについてご紹介します。

目的をはっきりする

ゲーム形式のアイスブレーキングは、相当盛り上がることも内容によってはあります。

しかし、本来のアイスブレーキングの目的は、研修や会議の生産性をアップすることです。

緊張がアイスブレーキングで和んでも、ゲームの延長線上に研修や会議がなると、生産性が逆にダウンします。

また、雑談の時間にもアイスブレーキングはなりやすいため、時間なども十分に意識して行いましょう。

内容は全員が参加できるものにする

全員が参加することが、アイスブレーキングは大切です。

ゲームがいくつかのグループにわかれるようなときでも、その場の全員が参加しないと意味が全くありません。

また、ネタとして特定の人だけがわかるものを選ぶと別の人が参加できないため、ネタは全員が参加しやすいものを選びましょう。

時間を決める

場合にもよっても違いますが、一般的に、研修のアイスブレーキングの時間は10分間~30分間くらい、会議のアイスブレーキングの時間は5分間~10分間くらいです。

アイスブレーキングの時間が長くなれば、場の雰囲気がマンネリ化して、研修や会議の生産性がダウンすることがあります。

そのため、アイスブレーキングは雰囲気を作るために短時間で盛り上げる、意識を研修や会議のテーマに切り替えるのが理想です。

時間を決めて、長くならないようにしましょう。

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RUN-WAY編集部

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