「重箱の隅をつつく」の意味とは?使い方や例文などを解説




重箱の隅をつつくの意味とは?

重箱の隅をつつくというのは、会話などにおいて、ほとんど物事の本質には関係ない意味がないところをいいたてることです。

会話などにおいても、関係が本題とない、言葉遣いのちょっとした間違いなどをいいたてて、いろいろ指摘するような様子を卑しい、浅ましいとして戒めるために使う言葉です。

重箱というのは、四角く重ねた料理を詰める箱で、おせち料理などで使うものです。

現在でも、お弁当を詰めるために使う時があります。

四角い箱であるため、食べ物が四隅に残る時がありますが、お世辞にもこれをつついている様子は褒められるものでなく、ここから「物事の本質の料理を置き去りにして、四隅に残っているものをつついている様子」という表現になったものです。

重箱の隅をつつくの使い方とは?

ここでは、重箱の隅をつつくの使い方についてご紹介します。

細かなことに物をいう時に使う

重箱の隅をつつくは、細かなことに物をいう時に使います。

細かなことにもよく気がつくなどというようないい意味でなく、それほど気にする必要がないことを問題としてわざわざ挙げている様子をいいます。

相手に対して「重箱の隅をつつくのは止めて欲しい」というような使い方もできます。

しかし、相手に対して「あなたは細かいことのみ文句をいう人である」というようになるので、使う時には注意しましょう。

「重箱の隅をつつくような上長」などのように使う

重箱の隅をつつくは、「重箱の隅をつつくような○○」のように使います。

例えば、「重箱の隅をつつくような上長」「重箱の隅をつつくような人」などのように使います。

例文としては次のようなものなどがあります。

  • 「重箱の隅をつつくような彼の性格は、本当にうんざりする。」
  • 「上長は重箱の隅をつつくような人であるため、完全主義なのみなのだろう。」

ビジネスシーンで「重箱の隅をつつくようで申し訳ない」は使える

自分にとっては大切なことであるが、相手からすると大切でないこともあります。

このような時に、前置きとして「重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが」ということによって、「細かな問題をいうようで申し訳ありませんが」と問題点を柔らかくいうことができます。

しかし、いかに前置きであるということでも「重箱の隅をつつくようで申し訳ない」を多く使うと、他の人からからやりにくいと考えられるため注意しましょう。

例文としては次のようなものなどがあります。

  • 「重箱の隅をつつくようで申し訳ないのですが、いくつか文字が間違っています。」

この例文の意味は、「細かなことを指摘するようで申し訳ないのですが、いくつか文字が間違っています。」ということです。

重箱の隅をつつくの例文とは?

ここでは、重箱の隅をつつくの例文についてご紹介します。

  • 「重箱の隅をつつくような人と見られたくないので、あえて黙っている。」
  • 「重箱の隅をつつくようなことをいわないで欲しい。」
  • 「重箱の隅をつつくような人は、どこでもいるものだ。」

重箱の隅をつつく上長とは?

ドラマなどでは、嫌な細かいことのみをいうような上長が出てくるでしょう。

しかし、実際にはこのような重箱の隅をつつく上長は、どのような職場でもいるのではないでしょうか。

ここでは、重箱の隅をつつく上長のケースついてご紹介しましょう。

ケース1

職場の上長は、仕事に対していちいち細かく指示して煙たがられています。

部下の企画書を確認する時でも、「ホッチキス止めの位置が良くない」「文字のサイズが小さい」ということのみ指摘して、大切な企画書の内容まで確認してくれません。

全員から、重箱の隅をつつくような上長であるといわれています。

ケース2

職場の女性の上長の話ですが、部下に対する注意が非常に細かいことで有名です。

仕事についての注意であれば問題ありませんが、「歩き方が良くない」「お化粧が濃い」「服の色が派手過ぎる」などのように、気に入らなければプライベートなことでも口出してきます。

最近などは、使っているペンの趣味が良くないと、非常に細かく注意していました。

このような女性を重箱の隅をつつくような上長というのでしょう。

重箱の隅をつつくような性格の人とは?

ここでは、重箱の隅をつつくような性格の人のケースについてご紹介します。

ケース1

友達は他の人の間違いを指摘するのが好きで、細かな記述ミスや言い間違いをすぐに注意します。

本当に、友達は重箱の隅をつつくような性格です。

ケース2

私の性格は神経質な方で、息子の嫁の洗濯物のシワや掃除の忘れ、箸の使い方などがいつも気になってしまいます。

しかし、ぐっと我慢して、重箱の隅をつつくような性格であるといわれないようにしています。

このような細かなことが気にかかる性格、あるいは細かなことをすぐにいいたくなるのを、重箱の隅をつつくような性格といいます。

重箱の隅をつつくの類義語とは?

ここでは、重箱の隅をつつくの類義語についてご紹介します。

重箱の隅をつつくの類義語としては、重箱の隅を楊枝でほじくるがあります。

重箱の隅を楊枝でほじくるは、重箱の隅をつつくのベースになることわざのため、同じような意味になります。

重箱の隅を楊枝でほじくるを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「重箱の隅を楊枝でほじくるようなことのみであるため、嫌になる。」
  • 「嫌な人に対しては、重箱の隅を楊枝でほじくるような人である。」

重箱の隅をつつくの対義語とは?

ここでは、重箱の隅をつつくの対応についてご紹介します。

重箱の隅をつつくの対義語としては、重箱の隅は杓子で払えがあります。

重箱の隅は杓子で払えの意味は、「細かなことはおおめに見て気にしない」ということです。

「杓子」というのは「しゃもじ」のことです。

丸いしゃもじで四角い重箱の隅をすくっても、四角い重箱の隅に残っているものは完全に取りきれないため、「細かなことは気にしない」ということで使われるようになりました。

重箱の隅をつつくの英語表現とは?

「Nit-pick」が、重箱の隅をつつくの英語表現としては適しています。

「Nit-pick」というのは、「ケチをいちいちつける」「細かなことにうるさく物をいう」という意味です。

「Nit」の意味は「シラミなどの卵」で、「Pick」の意味は「ほじって取ること」です。

小さなシラミのようなものをほじって取る様子から「うるさく細かなことに物をいう」という意味で使われるようになりました。

「Nit-pick」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「Please don’t nit-pick.」(重箱の隅をつつくようなことは止めて欲しいほしい。)




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RUN-WAY編集部

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