「未だに」の意味とは?「今だに」との違いなどを解説




「未だに」の意味とは?

「未だに」は、まだ、今もなおという意味です。

現在でも、過去に起きた状態やあることがらが継続していることを示す言葉です。

例えば、「子供の頃のことは、未だによく記憶している。」「昨日吹き出した風は未だに止まない。」などのように、「未だに」は使われます。

「未だに」の「未」は、象形の「若い枝が大地を覆う木に生えた」から成り、意味としては小さい、若いということがありますが、まだということもあります。

「今だに」の意味とは?

「今だに」は、副詞で、まだ、今もなお、今でもという意味です。

現在でも、過去に起きたあるできごとが継続していることを強調するものです。

否定の言葉を伴っても使われますが、肯定文でも使えます。

例えば、「今だにスピーチするときは緊張する。」「子供の頃の癖が今だに抜けない。」「今だに夏のシーズンの疲れが取れない。」などのように、具体的には使われます。

「今だに」の「今」は、すっぽりとあるものを覆い含む様を表現しており、意味としてはこのとき、現在などがあります。

特に意味は「未だに」と違いませんが、本来の通説は「今だに」の表記は正しくないということです。

しかし、「今だに」の表記が昔から使われることも多く、現在は間違いであると一概にはいえない状況になっています。

「未だに」と「今だに」の違いとは?

ここでは、「未だに」と「今だに」の違いについてご紹介します。

「今だに」は間違い

「今だに」と「未だに」を書くのは間違いです。

「未」と「いま」を書くことが少ないためか、「今もなお」という言葉の意味であるためか、「今だに」と書かれていることがあります。

多くの人が使う使い方は間違いでも定着する傾向があるため、「今だに」も間違いであるにも関わらず使われているようです。

現在も継続しているときに「今だに」は使うことが多い

「今だに」は本来は間違いですが、「過去の栄光を今だにひけらかしている。」などというように、それを現在でもしているときに「今だに」を使うようなことがあります。

一方、「まだそうなっていない」というときには、「未だに」が多く使われるようです。

「今でも」の方が「今だに」より適切である

「いまだにあのときの感激を記憶している。」というときには、違和感が「未だに」ではあるため、「今だに」を使うという意見もあります。

このときは、「今」に「だに」をプラスしたようになりますが、「だに」の意味がせめて~だけでも、~でさえということを考慮すれば適切ではありません。

また、「今」に「だ」と「に」をプラスしたものであるとしても、意味は~だから、~なのにということになり、表現したい意味とは違ってきます。

そのため、違和感が「未だに」にあるのであれば、本来間違いである「今だに」の代わりに「今なお」や「今でも」を使うのがおすすめです。

「未だに」と「今だに」の違いと使い分けとは?

ここでは、「未だに」と「今だに」の違いと使い分けについてご紹介します。

「未だに」と「今だに」は、違う漢字で同じ言葉を表記したものです。

「いまだに」は「いまだ」に「に」をプラスした構成であるとする立場の辞書では、「今だに」は間違いで「未だに」が正しいとはっきりと書いているものもあります。

しかし、使い方によって「いまだに」は受け取る意味合いが違う言葉でもあり、このことが使う漢字が二分する要因の一つでもあるようです。

「いまだに」の意味は「今もなお」ということですが、否定する文でも肯定する文でも使うことができます。

例えば、「いまだにクラブ活動では多く体罰がある。」というときは肯定する文になり、「いまだに出発する日は決定しない。」というときは否定する文になります。

肯定する文のときは、「今も」という箇所のイメージが強いため、「今」が漢字として使われやすく、依然として根強く「今だに」が使われている理由といえます。

一方、否定する文のときは、「未」を漢文の訓読で「いまだ~ず」と読むときもあり、打ち消しの言葉を下に伴うときには適切なのは「未だに」と書く方であるという考え方も有力です。

「未」は専門に否定する漢字ということを考慮すれば、肯定する文で「未だにあの日の喜びは記憶している。」と書けば違和感があるという人も多くあり、「今だに」が肯定する文ではサポートされています。

ある新聞社の大手の調査によると、約64%の人が「未だに」を使っており、約29%の人が「今だに」を使っているということです。

このように、漢字で「いまだに」を表記するときは「未だに」が多く使われているとはいっても、「今だに」が間違いであると現状では断言するのも困難であるといわざるを得ません。

実際には、「今だに」が夏目漱石の小説の「坊っちゃん」では使われており、辞書の中には、「今だにとも書く」とわざわざ最近の改訂本で付記することもあるほどです。

「未だに」と「今だに」の類義語とは?

「未だに」と「今だに」の類義語としては、次のようなものがあります。

  • 「今もなお」の意味は、現在も過去の状態が継続している様です。
  • 「相変わらず」の意味は、前の状態と変わらないことです。
  • 「今以って」の意味は、現在になってもなおです。
  • 「なお」の意味は、さらに、相変わらずです。
  • 「まだ」の意味は、その時点までに実現していない様です。
  • 「なおかつ」の意味は、その上にまたです。
  • 「依然として」の意味は、前と変わらず、相変わらずです。

「未だに」と「今だに」の対義語とは?

「未だに」と「今だに」の対義語は、「すでに」です。

「すでに」は、とっくの昔に、ずっと以前になど、過去のある時点でもうすでにそうなっていることを表現するものです。

「未だに」を英語表現とは?

ここでは、「未だに」の英語表現についてご紹介します。

「still」

「still」は、「未だに」の英語表現になります。

「still」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Her’s still angry.」(まだ彼女は怒っている。)

「even now」

「even now」も、「未だに」の英語表現になります。

「even now」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I’m bad at Chinese even now.」(私はまだ今でも中国語が苦手です。)

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RUN-WAY編集部

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