IT業界なら知ってて当然?!「イニシャルコスト」の由来や意味から使い方まで!




IT業界ではたびたび耳にする「イニシャルコスト」という単語ですが、その業界にいないとあまり耳なじみがないですよね。今回は、そんな「イニシャルコスト」という言葉の意味や由来、そして使い方まで紹介します。

イニシャルコストの由来

イニシャルコストという単語の字解きをすると、「イニシャル」と「コスト」が組み合わさっている単語だとわかります。イニシャルとは最初の1文字という意味で、コストは費用のことです。つまり、最初に必要になる費用という意味になるのです。

詳しく知りたい!イニシャルコストの意味

IT業界におけるビジネス単語としての「イニシャルコスト」は、設備やシステムを導入する際に掛かる初期費用をさしています。設備を投資として考える場合、計画段階に至るまでの支出金もイニシャルコストに含まれます。

ちなみに、このイニシャルコストという言葉はIT業界でのみ使われる言葉ではありません。工事での基礎、据付け、配線、配管費など最初にかかる費用のことも、イニシャルコストと呼んでいます。

たとえば、PCを1台新規に導入するとします。そのとき、かかる費用はどんなものでしょう。PCの購入代金だけではなく、ネットの接続設定を業者に頼む場合はセットアップ費用もかかりますし、インターネットプロバイダ業者との契約費用も必要ですよね。さらに、周辺機器やケーブルの費用も加算され、それらすべてが初期費用、つまり「イニシャルコスト」となります。

イニシャルコストの使い方

「イニシャルコストは抑えてくれないと」といわれた場合は、何かにかかる初期費用を抑えてほしいという意味です。名詞的使い方をし、初期費用・初期投資などの代わりに使われることがほとんどです。

イニシャルコストを多くかければその後の費用は安く済むこともありますが、予算内で納めることも大事な仕事です。特にIT業界では、レッドオーシャン事業に参入するときのイニシャルコストは高額になりがち(競合他社がたくさんいるため、新たな商品を開発するのに費用がかかる)です。

「イニシャルコスト」と似たような言葉・間違えやすい言葉

「イニシャルコスト」という言葉と似ている言葉として、よくあげられるのが「ランニングコスト」です。ここからは、「ランニングコスト」と「イニシャルコスト」を比較していきます。間違った使い方をしないよう、しっかりチェックしてください。

「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」を比較

イニシャルコストが初期費用なのに対し、ランニングコストの意味は「運転資金」にあたります。システムやサービスを使い続けるために必要となる光熱費や消耗品、メンテナンスにかかる費用、定期的に支払う利用料はランニングコストです。

つまり、サービスやシステムを維持しつづけるために必要な「維持費用」といえるでしょう。

IT業界ならず、ほかのビジネスシーンでも、ランニングコストという言葉はよく飛び交っています。特に経営をしていく上では欠かせない単語であり、今後継続的に必要となる資金のことも、ランニングコストと呼んでいます。

イニシャルコストとランニングコストを混同して使ってしまうと。「初期費用」と「維持費用」が混ざってしまい大変なミスを引き起こします。使用する際には、意味の違いをよく把握した上で使いましょう。

使用方法としては、

「今回の案件にかかわる見積もりでは、イニシャルコストは○○円ですみますが、その後ランニングコストが毎月×万円かかってしまいます。イニシャルコストを△円にすれば、その後のランニングコストは抑えられ、□円となりますが、いかがでしょう?」

といった風に使用します。初期費用を少なくすれば維持費用がかかり、初期費用で多少大きな投資をすれば、その後の運用がスムーズですよ、といった意味合いの文脈となります。

まとめ

イニシャルコストの意味を知ることで、ややこしい言葉との混同を防ぐことができます。言葉の意味というのは、知っておくだけで会話を有利に進めることができます。逆に言葉を知らないと、相手の言っていることが何かわからず、交渉が不利になったり、ビジネスマンとしての信頼も落ちてしまうでしょう。今回紹介した意味を、しっかり覚えておきましょう!




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RUN-WAY編集部

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