「ご時世(じせい)」の意味とは? 使い方や例文、類義語などを解説




「ご時世(じせい)」とは?

「ご時世(じせい)」というのは、時代のことをいう言葉です。

よくビジネスシーンなどでも、「ご時世」という言葉を耳にするでしょう。

「ご時世」の意味は、主として、ある時代を対象にしたときの世の中ということです。

世の中全体を表現するのみでなく、時間とともに変わる世の中として使われるときもあります。

「ご時世」は、「時世」に接頭語の「ご」をプラスして丁寧な意味合いにしたものです。

「御時世」と「ご時世」のいずれの表記でも問題ありません。

意味は「時世」のみでもわかりますが、一般的に使われるのは「ご時世」の方が多いでしょう。

「時世」の読み方としては、「じせい」以外に「ときよ」もあります。

読み方が「ときよ」のときの意味は、その時代の風潮などがあることも把握しておきましょう。

「ご時世」の使い方とは?

「ご時世」の使い方は、何かいいたいときに、現在の世の中、時代の風潮や状況、価値基準を条件にして使うものです。

「ご時世」は、「このご時世では、他の人が冷たい生き方や性格になるのもわかるところがある。」などというように、世の中の風潮や時代の状況を要因にして何かに共感・言及したいとき時に使われています。

また、「ご時世」は、「現在のご時世では、無駄遣いをすることができなく、節約や貯蓄にみんなが走りがちである。」などというように、現在の世の中の政治情勢・経済情勢などを条件にして使うこともできます。

さらに、「ご時世」は、「このようなご時世であるため、思いやりの心をみんなで持ってお互いに協力しましょう。」などというように、世の中の状況や時代を条件にしてポジティブなニュアンスで使うこともできます。

「ご時世」は、世の中の状況・時代や価値基準などを考慮して、何かについて説明したり共感したりしたいときに使ってみましょう。

「ご時世」の使った例文とは?

ここでは、「ご時世」の使った例文についてご紹介します。

例文1

「現在の殺伐としたご時世では、お金・損得の方が人情・心よりも優先される感じがして寂しくなる。」

例文2

「上手く自分の仕事や対人関係がいかない要因を、現在のご時世のせいのみにするのは間違いであるが、やはり現在の世の中・時代を明るく笑顔で生きていくのは非常に大変である。」

例文3

「厳しいこのご時世を生き抜くためには、やはり経済的・精神的な自立が必要であり、自分の専門の知識・ノウハウ・技術をアップする必要がある。」

「ご時勢」と「ご時世」の違いとは?

「ご時勢」と「ご時世」は同じ読み方です。

ここでは、「ご時勢」と「ご時世」の違いについてご紹介します。

「ご時勢」の「時勢」の意味は、世の中の動き、時代の情勢です。

「時代」を単純に表現する「ご時世」とは違って、「ご時勢」は変化する世の中や時代の流れに言及するときに使います。

なお、「ご時勢」という表現は、厳密にいえば一般的ではありません。

また、熟語の「時勢」は、接頭辞の「ご」をプラスして使うよりも、そのままで使うのが一般的です。

「ご時勢」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「ビジネスの基本は、先の時勢を予想することである。」
  • 「ずっと今までは現金主義であったが、時勢には抗えないためにクレジットカードを一緒に使うようにした。」

「ご時勢」の類義語とは?

ここでは、「ご時世」の類義語についてご紹介します。

「世の中」「この社会(この世界)」

「ご時世」の類義語としては、「世の中」「この社会(この世界)」があります。

「世の中」というのは、人々の集まりの社会、世間、世界のことです。

「世の中」の意味は、人が生活や仕事をしている社会、世界のことです。

辞書的な「ご時世」の意味としては世の中や世の中の風潮・状況があるため、「ご時世」は「世の中」「この社会(この世界)」で言い換えができます。

「時代」「時代性」

「ご時世」の類義語としては、「時代」「時代性」があります。

「時代」というのは何らかの基準で歴史的な時の流れを区切った範囲で、一般的な「ご時世」の意味はこの「時代」のことです。

「ご時世」の意味としては、「時代」とともに「時代性」もあります。

「時代性」の意味は、その時代(現在の時代)に特有の特徴、性質、風潮などです。

そのため、「時代」「時代性」は「ご時世」の類義語になります。

「時代の流行」「世の中の風潮」

「ご時世」の類義語としては、「時代の流行」「世の中の風潮」があります。

「ご時世」の意味は「時代」「世の中」ということですが、実際の使い方としては「時代の流行」「価値判断の基準」や「世の中の風潮・状態」というようなニュアンスで使われるときが多くあります。

そのため、「時代の流行」「価値判断の基準」や「世の中の風潮・状態」は、ほとんど「ご時世」と同じ意味になるでしょう。

「ご時世」の英語表現とは?

ここでは、「ご時世」の英語表現についてご紹介します。

「in this day and age」

「このご時世」の英語表現は、「in this day and age」になります。

「in this day and age」は、「今の時代」を表現する慣用句です。

「in this day and age」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「In this day and age, many people are worried about the future.」(このご時世、不安を将来に持っている人は多い。)
  • 「I would like to introduce remote work as much as possible in this day and age.」(現在のご時世は、リモートワークをできる限り導入したいものだ。)

「world」「times」

「ご時世」を一つの英単語で表現するときは、「world」や「times」が使えます。

「world」「times」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「In these difficult times, it is difficult to even hold an event.」(このように難しいご時世は、イベントを開催することさえ困難です。)
  • 「What a hard world we live in now.」(なんとも厳しい世の中になった。)




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RUN-WAY編集部

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