考察(こうさつ)の意味とは? 使い方やポイントなどを解説




考察(こうさつ)の意味とは?

ここでは、考察の意味についてご紹介します。

考察の意味は、事実(物事)を明確にするために、十分に考えて調査するということです。

簡単にいうと、結論に至った要因や理由を考えて導き出すことです。

考察は、そのような結論がどうして出たかを、詳細に調査して考えることです。

考察するシーンとは?

ここでは、考察するシーンについてご紹介します。

報告書やレポートを書くシーン

報告書やレポートに調査したり実験したりした結果をまとめるときは、考察が必要になります。

基本的に、報告書やレポートの流れは目的、仮説、方法、結果、考察、結論になるため、結論を出すために考察は大切なものです。

調査や実験で出たデータや数値から、どうして結果が出たかを考えることが考察です。

結果、考察、結論の流れについての例文としては、次のようになります。

結果:AはBであることが今回の調査で判明した。

考察:この調査で得られた○○というデータをベースに考察すれば、△△であることが要因であると考えられる。

結論:従って、□□である。

プレゼンするシーン

基本的に、プレゼンするときの流れは報告書やレポートと同じようなものであるため、結論に至るための考察は大切です。

プレゼンするときに説得力のあるものにするためには、論理的に解明する考察を書くのが効果的です。

調査結果や実験結果のプレゼンのみでなく、仕事の結果を報告するシーンでも役立ちます。

結果、考察、結論の流れについての例文としては、次のようになります。

結果:マーケティングリサーチを今回行なった結果、○○%のユーザーが△△であることがわかりました。

考察:従来は□□であり、今回は××であったため、

結論:現在のサービスにユーザーは満足しています。

日常生活のシーン

日常生活の中でも、意識しないで考察しているシーンは多くあります。

例えば、彼女が午後7時に遊びに来るため、それまでに仕事を終わりたいシーンとしましょう。

午後7時までに仕事を終えるためには、午後5時までに食事を終わって午後5時半から仕事を始める必要があります。

このときは、午後7時までに仕事を終えることが結果になるため、この仕事を終えるまでの時間や過程が考察になります。

考察の使い方とは?

ここでは、 考察の使い方についてご紹介します。

ビジネスシーンでも、考察は使われています。

考察のビジネスシーンにおける使い方の例文としては、次のようなものがあります。

「自社のマーケティング部門では、売上の多さと考察の深さは相関関係が非常にあると考えている。」

考察の深さが、的確にユーザーのニーズを掴んだり、新しいブームを作ったりするためには大切であるということがあります。

この例文の意味は、自社のマーケティング部門において売上の多さと考察の深さには相関関係が相当あると考えているということです。

考察のポイント

ここでは、考察のポイントについてご紹介します。

考察では一般的な認識を書く

考察では、結果を見て、一般的に誰もが考えるであろうというような認識を最初に書いておきましょう。

このような認識について、自分も賛成するか、あるいは賛成できないかの立場と理由を書きます。

考察で一般的な認識を書くときの例文としては、次のようなものがあります。

  • 「今回の調査結果から、SNSによる人との繋がりは20代の方が30代よりも重要視していることがわかる。」

考察では目的に対して結果がどのようなものであったかを書く

仮説を目的に基づいて立てて、実験を行なって仮説を証明します。

目的に結びつくものが、結果から証明されたか、見つかったかについて書くことが大切です。

この書き方の例文としては、次のようなものがあります。

  • 「年代によるSNSとの融合の違いを明確にすることによってビジネスに利用するという目的に対して、SNSに親しんでいるのは若年層の方が多いという結果になった。」

考察では過去の結果や立証との比較を書く

同じ実験が過去に行われているときは、そのときの結果と比べるのもいいでしょう。

過去の実験と手続きや方法をどのように変更したか、どのような違いが被験者にあったかということを明記します。

どのような違いが過去の結果と今回の結果にあるか、あるいは結果が同じであったか、などについて書きましょう。

このようなことを考慮した上での例文としては、次のようなものがあります。

  • 「過去の2010年の年代別SNS使用度調査では、SNS使用度が若年層の方が高いという結論になったが、この違いが今回の調査によってさらに拡がっていることが明確になった。」

新しい話を考察では出さない

ある実験を行ったためにわかった発見や課題などを、考察で書くのは問題ありません。

しかし、異なった条件で実験してみたい、このような実験が次回はしたいなどというような決意は、考察で書くのは止めましょう。

もし書くときの例文としては、次のようなものがいいでしょう。

  • 「条件を〇〇から△△に変更することによって、今回の結果よりも××の数値が●●%程度減少すると考えられる。」

このように、予想できることを具体的な結果や数値に基づいて加えることが大切です、

考察の類義語とは?

ここでは、考察の類義語についてご紹介します。

考慮

考慮の意味は十分に考えることで、考察の類義語であるといえます。

見解

見解の意味はある物事についての見方や考え方で、考察とは主観的な意見が含まれていることが違っています。

勘案

勘案の意味は十分に考えることですが、いくつかの事柄を考えるときにだけ使います。

考察の英語表現とは?

ここでは、考察の英語表現についてご紹介します。

考察の英語表現としては、熟考や考えという意味の「consideration」、議論という意味の「discussion」がいいでしょう。

自分の意見を踏まえた考えが、「consideration」です。

また、「discussion」はディスカッションというカタカナ語として馴染みがありますが、ディスカッションの意味は複数の人で話し合うことです。

しかし、「discussion」は1人で考えるときでも使うため、考察の英語表現として使えます。




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RUN-WAY編集部

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