及第点(きゅうだいてん)の意味と使い方とは?類義語や対義語などを解説




及第点(きゅうだいてん)の意味とは?

及第点(きゅうだいてん)の意味は、審査や試験などに受かるために必要な点数ということです。

特に、点数としては受かるギリギリのものであり、余裕で受かるようなものではありません。

なお、読み方はきゅうだいてんということであるため、しっかりと読み方についても把握しておきましょう。

及第の意味は審査や試験に受かることであるため、及第点の意味は及第する点数になります。

及第は、中国語が語源になります。

第の意味は、大きい屋敷ということがあります。

及の意味は、届くということがあります。

科挙という古い中国の官僚試験に受かると、大きい屋敷に勤めることができたので、及第という言葉が屋敷に手が届くということからできました。

そして、及第点が及第するために必要な点数になりました。

及第点の使い方とは?

スポーツ選手を評価するときに、及第点を使うときが多くあります。

テレビのニュースや新聞では、野球選手やサッカー選手について、よくあのピッチャーの投球は及第点である、このサッカー選手の評価は及第点であるなどと使っています。

解説者などのインタビューにおいても、及第点ですということをよく耳にするでしょう。

また、スポーツのみでなく普段の会話においても、例えば、学校のテストについては合格点ということを使うときが多くあるでしょう。

及第点は、最高の点数ではないが、まずまずの点数であるときに使います。

例えば、急いで頼んだ仕事であるにも関わらず仕上がりが及第点であったというようなときは、急に頼んだ仕事であるが仕上がりが合格レベルになっていたという意味になります。

また、あなたの仕事は及第点であるというように、仕事ぶりについて評価するときに使うこともあります。

意味としては短所もないが長所もないということであるため、褒めるときの言葉として及第点を使うことはできません。

及第点であると上長からいわれたときも、結果はまずまずであるという意味になるため褒められているとは決していえません。

しかし、もっと頑張るともうちょっといい結果になったというようなニュアンスが含まれているため、頑張れといわれていると考えられます。

表現としては、及第点を取る、及第点に届く、及第点をもらう、及第点の評価を得る、及第点をつけられるなどがあります。

及第点を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「それほど期待していなかったが、仕事としては及第点以上である。」
  • 「利益が及第点以上になるとは、予測していなかった。」
  • 「及第点が大卒ルーキーにつけられた。」
  • 「非常に危なかったが、及第点が取れて安心した。」
  • 「達成できたことがあまりなかったので非常に心配であったが、及第点をつけられた。」

御の字と及第点の違いとは?

御の字の意味は、最上のもの、結構なもの、極上のものなどがあります。

御という漢字は、接頭語として尊敬を表現するもので、極上のものや優れているものを表現するときに使います。

ここから、非常にありがたくて御の字を付けたいほどであることを、御の字というようになりました。

及第点の意味は審査や試験などに受かるために必要な点数であり、御の字の意味は希望が叶って非常に結構なこと、満足なこと、ありがたいことになります。

しかし、御の字の意味をそれほど悪くないということで間違っている人が多くいます。

つまり、同じ意味として御の字と及第点を使っている人がいますが、もともとの御の字の意味は違います。

そのため、及第点と御の字では意味が違うため、十分に注意しましょう。

御の字を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「お金をそれほど持っていないので、出費がこの程度であれば御の字である。」
  • 「この仕上がりで1000円であれば御の字だ。」
  • 「このような素晴らしいサービスが毎月500円で利用できるのは、御の字である。」

次第点と及第点の違いとは?

次第点という言葉はありません。

及第点の読み方をしだいてんと間違えたため、次第点として使われるようになっていますが、実際には次第点はないため注意しましょう。

次第の意味は、事柄あるいは物事のいきさつ、経過、由来、前後や上下の並びということです。

使い方としては、物事の次第を話す、手当たり次第見つける、今からどうするかはあなた次第であるなどがあります。

次第点とすれば意味がわからなくなるため注意しましょう。

及第点の類義語とは?

及第点の類義語としては、合格レベル、合格点などがあります。

基準をいずれも表現する言葉ですが、ニュアンスがそれぞれ違うので、間違えないように注意しましょう。

合格レベル

合格レベルの意味は、試験に受かる点数のことです。

合格レベルを使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「試験した結果、合格レベルに何とか達することができた。」
  • 「今度の試験では、ほとんどの受験者が大幅に合格レベルをオーバーしていた。」

意味は合格点と同じですが、文脈によってポジティブかネガティブかにニュアンスを変えることができます。

合格点

合格点というのは、及第点と同じように、審査や試験において受かる一定の基準に達していると判断できる点数です。

しかし、合格点の意味合いとしては、及第点のようにネガティブなギリギリ合格ということはないので、褒めるときの言葉としても使うことができます。

合格点を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「今度の結果は合格点であると上長からいわれた。」

及第点の対義語とは?

落第点が及第点の対義語になります。

落第点はあまり使いたくない言葉ですが、意味を把握しておきましょう。

落第点というのは、合格レベルにならない点数です。

落第点を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「上長から今度の結果は落第点であるといわれ、非常にがっかりした。」

これ以外にも、不合格、赤点などの対義語があります。

及第点の英語表現とは?

及第点は、ビジネスシーンで使われることがある言葉です。

及第点の英語表現としては、「passing points」「pass」があります。

英語で表現するチャンスがいつか訪れたときのために、前もって会話やメールでの使い方をマスターしておきましょう。

及第点の英語表現を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「I verified the documents. I gave them passing points this time.」(書類を確認した。今度は及第点だろう。)
  • 「I was evaluated by the superiors but I believe I will pass.」(上長からは評価されたが、自分としては及第点である。)
  • 「I failed in the practice test but somehow I was able to pass the real one.」(模擬試験は受からなかったが、何とか本番では及第点になった。)
  • 「Despite being a newcomer his activity is above the passing level.」(新人であるが活躍は及第点以上である。)




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RUN-WAY編集部

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