「ままならない」の意味とは? 由来や使い方、類義語などを解説




「ままならない」の意味とは?

「ままならない」の意味としては、2つあります。

ここでは、ままならないの意味についてご紹介します。

効果が現れない

一生懸命何かを頑張ったにも関わらず効果が現れないと、元気がなくなったり、やる気を失くしたりするでしょう。

このようなときにままならないを使うことによって、非常に落ち込むのが和らぐことがあります。

例えば、何ヶ月間もダイエットを頑張ったにも関わらず、自分の体重はままならないというと、本来はダイエットの失敗に落ち込みがちになりますが、明るいイメージになります。

自由にならない

例えば、時間を子供の送り迎えのために確保するのが困難であるために、断りたいとしましょう。

このときに、子供を送り迎えするための時間もままならないというと、断るときでも和らぎます。

断るときにままならないを使うと、実際には行きたいが自分の力ではどうしようもないと、行きたい気持ちを伝えることができます。

ままならないの由来とは?

ままならないは、古い歴史があり、江戸時代から使われています。

我儘の儘が、ままならないの由来です。

我儘の意味は、周りの人の主張や意見を聞かないで、自分のやりたいようにするということです。

そのため、ままならないの意味は自分の思う通りにいかないということで、意味としては自由にならないということで使うことが多くなりました。

ままらないという言葉を普段耳にしたときは、自分の思う通りにならないという意味であると把握しておきましょう。

ままならないの使い方とは?

ここでは、ままならないの使い方についてご紹介します。

敬語にするときは前後を敬語表現の文章にする

ままならないそのものは、敬語表現ではありません。

相手が目上の方のときは、前後を敬語表現の文章にする必要があります。

例えば、ままならない状態です、ままなりませんなどのように、敬語表現をプラスしましょう。

○○することもままならない

ままならないという言葉は、やりたいことができないようなシーンでほとんどの場合は使います。

例えば、「休日であるのに休むこともままならない」というと、休みを気持ち上では取りたいが実際には取れない様子をできないと単純にいうのではなくて、ままならないを使うことによって思い通りにいかなくて歯がゆい状態が強調できます。

ままならない○○

ままならない○○の意味は、自由にならないこと、自分の思い通りにならないことです。

例えば、「ままならない世の中である」の意味は、「自分の思い通りにならない世の中である」ということになります。

ままならないの類義語とは?

ここでは、ままならないの類義語についてご紹介します。

不如意

不如意は、思うようにならないことという意味です。

特に、不如意は、苦しい経済状態であることを表す言葉としてよく使われます。

よく使われる手元不如意の意味は、手元にある資金が多くなくて思い通りにならないことです。

不如意を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「昔は、持病の治療が不如意のせいでできなかったことが何回もあります。」
  • 「本日の夕食会は、手元不如意のために欠席させていただきます。」

不十分

不十分の意味は、足りていないところがある様子です。

足りていないところがないという意味の十分に、「不」という打ち消しをつけているため、足りていないという意味になります。

足りていないという意味で不十分は使われますが、足りていないために満足できないということで、ままならないの類義語になるでしょう。

不十分を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「部下の教育が上長として不十分であったと非常に反省しています。」
  • 「不起訴処分に証拠不十分としてなりました。」

不自由

不自由の意味は、自由にできなくて困ることです。

自由の意味は、思うままに振る舞え、縛られることも全くないことです。

自由に「不」という打ち消しをつけることによって、自由にできないという意味になります。

不自由を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「主人は収入が十分あるため、不自由な思いを専業主婦でもしたことはありません。」
  • 「利き手の骨が折れて、不自由な生活をしばらく余儀なくされた。」

ままならないの対義語とは?

ままならないは、これといえる対義語はありません。

ままならないの意味は、思い通りにできない、自由にできないということであるため、自由に〜することができるという意味の思いのまま、思うがままが、強いていうと対義語になるでしょう。

これ以外にも、足りているという意味の満足、十分なども対義語になります。

ままならないを使った英語表現とは?

ここでは、ままならないを使った英語表現についてご紹介します。

「I can’t even eat.」

「I can’t even eat.」の意味は、食べることさえままならないということです。

〇〇さえままならないという英語表現としては、これが最もシンプルです。

中学校で学習する「cannot」に「even」をプラスすると、ままならないに相当意味が近くなります。

例えば、次のように動詞を変えるのみでいろいろなシーンで使えます。

  • 「I can’t even speak.」(私は話すこともままならない。)
  • 「I can’t even walk.」 (私は歩くことさえままならない。)

「They find it difficult to visit.」

「They find it difficult to visit.」の意味は、訪問することもままならないことがわかったということです。

英語表現としては、「difficult」を単純に使って難しいと表しています。

英語表現のときは、「difficult」を使う方が「can’t」を直接使うよりも柔らかくなります。

ままならぬとままならないの違いとは?

ままならぬとままならないは意味が同じですが、ままならぬは強い断定的なイメージになります。

ままならないは将来の可能性が感じられますが、ままならぬはなんとなく永久不変的な雰囲気が感じられます。

ままならぬは、絶対に変えることができないかのようなイメージを与えます。




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RUN-WAY編集部

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