「ミニマム」の意味とは?
「ミニマム」ということを耳にすることもあるでしょうが、「ミニマム」の詳しい意味を知っている人は少ないかもしれません。
ここでは、「ミニマム」の意味についてご紹介します。
「ミニマム」というのは、由来が「minimum」という英語で、意味は最小限・最低限です。
「minimum」の語源は、「最も小さい」というラテン語であるとされています。
「ミニマム」は、最も小さいことや少ないことを意味する形容詞・名詞です。
例えば、「ミニマム」の英語表現としは、次のようなものなどがあります。
- 最低気温はthe minimum temperature
- 最低賃金はminimum wage
「ミニマム」と「ミニマル」の違いとは?
「ミニマム」と同じような言葉として「ミニマル」があります。
ここでは、「ミニマム」と「ミニマル」の違いについてご紹介します。
英和辞書などでは次のように説明されています。
- 「ミニマム」は形容詞で、意味は最低限の、最小限の、最小の
- 「ミニマル」は形容詞で、意味は極微の、極小の、最小限の
このように、「ミニマム」と「ミニマル」の違いはあまりよく分からないかもしれません。
一方、「ミニマム」と「ミニマル」の英語表現としては、次のようなものがあります。
- 最低賃金はminimum wage
- 最小限の損傷・損害はminimal damage
「ミニマム」は、絶対的な数値で、法律で決まっている最低賃金を表します。
一方、「ミニマル」は、損害などに関して絶対的な数値でなく、相対的な程度や数値を表します。
「ミニマム」の使い方とは?
「ミニマム」は、ビジネスシーンにおいても使われています。
ここでは、具体例な「ミニマム」の使い方についてご紹介します。
「ミニマムチャージ」とは?
「ミニマムチャージ」の意味は、最低の利用料金です。
「チャージ」の意味は、クレジットカードなどに入金することが多くありますが、英単語の「料金」がもともとの意味です。
例えば、居酒屋などで「ミニマムチャージ」といえば、「一人あたりこれだけは最低でも注文してください」という料金になります。
「5ドルのミニマムチャージ」であれば、5ドル以下の料理を注文しても、5ドルを最低でも請求されます。
居酒屋など以外に、「ミニマムチャージ」がレンタル品の従量課金制のところなどで課せられるときもあります。
海外に行ったときなどは、メニューなどに書いてある注意を十分にチェックすることが大切です。
「ミニマムスタンダード」とは?
「ミニマムスタンダード」の意味は、最低基準です。
例えば、法律を守る必要がある項目などは、そのジャンルの「ミニマムスタンダート」、つまり最低基準になります。
「ミニマムスタンダード」はサービスや商品のレベルを確保して安全に使うためにも必要ですが、均一化・画一化するリスクもあります。
そのため、よりいい商品やサービスを提供するためには、「ミニマムスタンダード」をクリアするのみでなく、よりいいものを追い求めることも必要です。
「ミニマリズム」とは?
「ミニマム」を使用した言葉としては、「ミニマリズム」という芸術を表す言葉があります。
「ミニマリズム」は、装飾をプラスすることによって、完成度が芸術品としてアップするのではなく、表現スタイルとして必要最低限まで省いたものを言います。
アメリカで1960年代に発祥し、芸術や音楽、ファッションにまで拡大しました。
「ミニマムライフ」とは?
日本は、現在少子高齢化になってきています。
このような日本の若い人は、基本的にモノを購入したり、所有したりすることに対して関心がありません。
生まれたときには世の中が安定しており、便利になっていたため、モノが欲しいということについては満たされていました。
そのため、日本の若い人は、最低限に所有するものを少なくして、可能な限りシンプルに暮らしていきたいというスタイルが好まれています。
「ミニマムライフ」とはこのようなスタイルのことを言います。
日本の若い人が一番初めに入社したときは、ある程度の給与があり、経済面でも心配ありませんでした。
購入できるモノも多くあり、車も所有していたし、スーツも多く持っていました。
しかし、モノが多くなるほど外乱が多くなっていく感じがして、モノを所有することに対して全くといっていいくらい喜びがありませんでした。
一世代前の人であれば、おそらく給与を会社からもらって、車を給与で購入することが喜びであったのでしょう。
しかし、都内で生活するときは車は必要ありません。
「ミニマムライフ」の基本は、必要ないモノを断捨離することです。
特に洋服や部屋はシンプルにする
おしゃれはする方がいいでしょうが、洋服はあっという間にどんどん多くなってきます。
しかし、好きな洋服でもよく着るのは非常に少ないでしょう。
自分の魅力やスタイルを際立たせる気に入ったいくつかの洋服は残しておいて、思い切って残りの洋服は断捨離しましょう。
例えば、残しておくものとしては次のようなものがあります。
- よく着るいくつかのTシャツ
- よく履くいくつかのジーパン
- いくつかの上着
- スーツ
- 冠婚葬祭用のもの
このようなものを残しておいて、この他のものは余程好きなものでなければ断捨離しましょう。
洋服が多くなれば部屋が狭くなってくるし、最終的に同じようなものばかりが残ってしまいます。
さらに、普段使う部屋はシンプルにしましょう。
というのは、余分なモノが部屋に多くあれば、エネルギーが余計に使われるようになるそうです。
注意力が散漫になったり、余計なことを考えたりして、作業するときの効率もダウンするそうです。
いつも部屋をきれいにしている人は、本が最近は散らかっているため反省しているということです。
部屋にはモノをあまり置かないで、どうしてもモノが必要になれば最小限買うようにしましょう。
そうすることによって、クリアな思考になって、スマートでよりクリエイティブなアイデアが浮かんできます。
捨てる習慣をつける
現在は情報が非常に多くなっており、頭の中に情報がどんどん溜まってきます。
街中でも情報が常に多くあり、モノを人が購入するように仕組まれています。
ネットショップが普及したことによって、好きなものがすぐに購入でき、さらに翌日には届きます。
そのため、実際に必要でないものは意識して捨てることが求められています。
自分で必要なものを精査しなければ、必要ないものまで身の回りにどんどん溜まってしまいます。
これは、ものだけでなく、情報、仕事、思考、常識、価値観、ルールなども同じです。
ちょっとでも気を抜くと、本当にメタボリックシンドロームのように必要ないもので太ってしまいます。
そのため、必要ないと自分が思ったものは断捨離する習慣をつけましょう。
断捨離するということは、見極めが場合によっては困難なときもあります。
しかし、思い切って捨てるということによって、本当に自分が必要なものがわかるときも多くあるため、定期的にぜひ実践しましょう。