「入職」の意味とは? 使い方や対義語などを解説




「入職」の意味とは?

「入職」は、職に就くという意味です。

再就職あるいは新規採用などで、就労者になることです。

「入職」の使い方とは?

ここでは、「入職」の使い方についてご紹介します。

「入職承諾書」

一般の会社では、内定すると会社から「内定承諾書」または「入社承諾書」が「内定通知書」と一緒に届きます。

「入職承諾書」は、「内定承諾書」または「入社承諾書」と同じような意味があるもので、簡単にいうと「入職の意思を示す書類」になるでしょう。

「入職承諾書」を会社に提出することによって、会社は「内定」を理由なしに取り消すことはできません。

「入職手続き」

「入職手続き」というのは、その組織で働くときに必要な手続きで、一般の会社の「入社手続き」に準じるものです。

一般的に、雇用が決まったときには、公的年金や社会保険のいろいろな手続きが必要になります。

入職した後に使う貸与品を調整することなどが含まれることもあります。

「入職」を使った例文

会話表現として、「入職」は「就職」や「入社」などと同じように使えます。

ここでは、「入職」を使った例文についてご紹介します。

  • 「入職して早くも半年間が経ったが、覚えることがまだ多く、毎日ごった返している。」
  • 「入職した時期は全くわからなかったが、仕事もだんだん板についてきたようだ。」
  • 「すぐに入職できる仕事を希望しているが、なかなか見つからない。」
  • 「今年の入職者を集めたセミナーの講師を頼まれた。」

 「入社」と「入職」の違いとは?

ここでは、「入社」と「入職」の違いについてご紹介します。

「入社」

「入社」の意味は、会社に雇われることです。

社員として一般の会社で勤務することという意味です。

「入職」

「入社」と「入職」の大きな違いは、使う業種とシーンでしょう。

「入社」は、会社で働くときに使う表現です。

一方、「入職」は、学校や病院などで好んで使うところとそうでないところがありますが、定義としては、一般の会社から全ての組織まで幅広く使えます。

「入社」はよく聞くもので使って、「入職」はより広い範囲で使うものであると把握しておきましょう。

「入職」の対義語とは?

履歴書ではセットで「入職」と「退職」を使いますが、「入職」の対義語としては「離職」があります。

「離職」の意味は、仕事を辞めること、仕事から離れることです。

なお、「入社」の対義語としては、「退社」になります。

「退社」の意味は、会社を辞めること、会社を離れることになります。

履歴書を書くときは、ぜひ参考にしてください。

履歴書の職歴欄で「入社」をアルバイト歴に使うのは問題ないか?

履歴書を書くときには、用語を職歴欄で使うときに悩むことがあるでしょう。

悩む代表的なものとしては、「入社」という表現があるでしょう。

例えば、アルバイトとして仕事をしていたことがあっても、「入社」といえるかどうか迷うでしょう。

正式にアルバイトとして雇用されて仕事をしていれば、「入社」と履歴書に書いてもマナー違反にはなりません。

しかし、正社員のフルタイム勤務であったと、読む人によっては勘違いされることもあります。

ここでは、アルバイトの経験があるときに、履歴書の職歴欄の書き方についてご紹介します。

「入社」が不適切な勤務先

「入社」という表現が、勤務先の組織スタイルによっては不適切なときもあるため注意しましょう。

例えば、パート・アルバイトとして役所・学校・病院などで仕事をしていたときは「入社」を使わないようにしましょう。

このようなところは一般の会社ではなく、「入社」は会社に入る意味があるため、不適切な表現になります。

経営トップの呼び方で、会社かどうかは判断する必要があります。

例えば、会社のトップは「社長」ですが、役所のトップは「所長」、学校のトップは「校長」、病院のトップは「院長」です。

会社では管理職を除いた構成員は「社員」ですが、役所・学校・病院などで働く人は「職員」といいます。

そのため、「入社」ではなく「入職」が正しい表現になります。

パート・アルバイトのときは、正しくは職員ではないため「勤務」と表現する方がいいでしょう。

なお、金融機関などでは、「入職」や「入行」と表現します。

一般の会社でパート・アルバイトとして勤務経験があるときは、「入社」を使うことができます。

しかし、このように書けば、パート・アルバイトと正社員の区分けがわかりにくいという考え方もあります。

面接が履歴書を出した後に予定されていると、わからないことは直接担当者から質問されます。

そのときに、きちんと返答すると問題ないでしょう。

より正しく表現したいときは、職位を「入社(パート・アルバイト)」などと付記する方法もあります。

このような書き方は、細かいことのように見えますが、日本語の表現力が常識として示されるところともいえます。

採用担当者の立場から見ると、きちんと履歴書の職歴欄で書きわけができている応募者は、言語を社会人として運用するスキルの評価が高くなるでしょう。

特に、このような細かい表記も、選抜を履歴書の書類審査で行うときは注意するようにしましょう。

「入職率」とは?

「入職率」というのは、新しく就業した労働者の全ての労働者に対する比率のことです。

そのため、「入職率」の計算式としては、増加した労働者数を年初の全ての労働者数で割ったものに100を掛けたものです。

「入職率」は、会社単位、産業単位、国単位などが対象になり、雇用情勢を把握するための指標の一つになる数値です。

「入職率」の数値によって、次のようなことが考えられます。

入職率がアップしているときは、積極的に会社が採用している状態であることが考えられます。

入職率も離職率も高いときは、人材が定着しにくい状態になっていることが考えられます。

厚生労働省がまとめた「雇用動向調査」(2019年(令和元年))のデータによれば、令和元年の年間に入職者数は約844万人で、離職者数は約786万人になっています。

なお、(2018年(平成30年))は、入職者数が約767万人、離職者数が約724万人です。

入職率は16.7%で前年の15.4%と比較して1.3%アップで、離職率は15.6%で前年の14.6%と比較して1.0%のアップでした。

そのため、1.1%の入職超過になって、入職超過に7年続けてなりました。

男女別に入職率、離職率を見れば、男性の入職率は14.0%(前年は12.9%)、女性は入職率は20.0%(前年は18.5%)、男性の離職率は13.4%(前年は12.5%)、女性の離職率は18.2%(前年は17.1%)になっています。




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RUN-WAY編集部

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