「教え」とは?
「教え」の意味は、教えられた事柄、教えること、教育、内容ということです。
また、教義という意味合いに宗教ではなります。
例えば、「教え」は、技芸を伝える、知識を身に着けさせるというようなことです。
「教え」の使い方としては、次のようなものなどがあります。
- 「先輩の教えを守って、習うことに集中した。」
- 「コーチの教えを全く聞かない子や素直に従う子がいる。」
- 「この年になって、母の教えを思い出した。」
- 「キリストの教え」
「教え」と「教訓」の違い
ここでは、「教え」と「教訓」の違いについてご紹介します。
「教え」と「教訓」は同じような言葉ですが、ニュアンスが違います。
「教え」は、「教訓」というニュアンスもありますか、これ以外に宗教の教義、技芸、教育、知識を身に着けさせるというニュアンスもあります。
一方、「教訓」は、目上の方などから諭されて教えられること、あるいはその内容ということになります。
簡単にいうと、素晴らしい事を教えてもらう、自分のためになるようなこと、あるいはその内容ということになります。
「教え」は身に着けさせることで、「教訓」は知らせること、言い聞かせることであるため、スポーツ、料理、楽器の演奏、その他の趣味など、幅広く使えます。
つまり、教えは知識、スポーツ、技芸などを身に着けさせること、宗教の教義で、教訓は教え諭すことやその内容です。
「教えを受ける」の意味とは?
ここでは、「教えを受ける」の意味についてご紹介します。
「教えを受ける」の意味とは?
「教えを受ける」の意味は、長期間学問や技芸を教わるときに使われます。
「教えを受ける」は、丁寧な言葉であるため、目上の方の取引先の担当者や上長などにも使えます。
なお、継続的に教えを受けるときは、「ご教授」を使うことが多くあります。
「ご教授」の読み方は、「ごきょうじゅ」です。
「ご教授」の意味は、教え授けるということになります。
特に、専門的な学問や技芸というようなスキル、知識を教えるという意味合いがあります。
専門的なスキルや知識というようなものは、なかなか理解を短期間で深めることできません。
継続して学び続けることで、習得できるものです。
「ご教授」は、継続してある程度の期間に渡って教えを受けるときに使われます。
なお、「ご享受」という言葉が同音異義語としてありますが、「ご享受」は意味が全く違うため、メールを送るときなどには注意しましょう。
「享受」の意味は、物質的あるいは精神的な面において、あるものを受けて自分のものとして楽しむこと、あるいは自分のものにすることです。
「享受」の使い方としては、「好景気のメリットを享受する」などがあります。
「ご教示」と「ご教授」の違いとは?
「ご教示」と「ご教授」は、いずれも目上の方や上長、取引先の担当者などに対して使います。
同じような漢字であるため、一見すると同じようなものではないかと思うかもしれませんが、実際には使い方が違っています。
ここでは、「ご教示」と「ご教授」の違いについてご紹介します。
「ご教示」と「ご教授」は、尊敬の意味の「ご」という接頭語が「教示」「教授」にそれぞれ付いたものです。
「教示」と「教授」の意味は、次のようなものです。
「教示」の意味は、方法や知識を教え示すことです。
一方、「教授」の意味は、技芸や学問などを、組織的、継続的に教え授けることです。
「教示」に含まれている「示(しめす)」という言葉の意味は、何か事実を相手に対して明らかにする、あるいは、意向や気持ちを表現するということがあります。
「教示」は、一般的な意向や情報などを示すときに使われます。
一方、「教授」に含まれている「授(さずける)」という言葉の意味は、師が教えを弟子に伝授する、伝えるということがあります。
「教授」という言葉は、ある程度の期間継続して専門的な技能や知見を教えるときに使われます。
いずれも「教える」という意味は同じですが、使い分けがその内容によって必要になります。
「ご教授」の類語表現とは?
「ご教授」と意味が同じような言葉は、「ご教示」以外にもあります。
ここでは、「ご教授」の類語表現についてご紹介します。
「ご指導」
「指導」の意味は、教えをある目的に向かって導くということです。
「教授」や「教示」のように、方法や知識、または専門的な学問というような特定の内容ではなく、「指導」はどちらかといえば教えを漠然として受けたいときに使われます。
そのため、例えば、漠然とした「これからもよろしくお願いいたします」というような意味で、「これからもご指導のほどよろしくお願いいたします」などのように使います。
一般的に、「ご指導」は長い付き合いをこれからしていく相手に使います。
「ご指南」
「指南」の意味は、主として武芸や芸事などを教えることです。
例えば、「指南」は、将棋や囲碁、空手、剣道、柔道など、武術や勝負事についてのシーンでよく使われます。
そのため、「ご指南」をビジネスシーンで使うのは、それほど一般的ではありません。
「ご指南」は「ご教授」や「ご教示」の類語表現ですが、「ご指南」がカバーする範囲は相当限定されるため、使うときは「ご教示」などと間違えないように注意しましょう。
例えば、「ご指南」の使い方としては、交流が趣味においてあるような目上の方に対して、「どうかこれからもご指南ください」などというようなものがあります。
なお、「ご指導」や「ご指南」だけでなく、「ご呈示」や「ご指示」も使い方をチェックしておきましょう。
「呈示」の意味は、差し出して示すことです。
例えば、「呈示」の使い方としては、「身分証をご呈示ください」などがあります。
一方、「指示」の意味は、指図するということです。
例えば、「指示」の使い方としては、「ご指示ください」などがあります。
しかし、「指示」はちょっと命令口調でもあるため、先輩や上長に対して使うのは適していません。
「ご呈示」も「ご指示」も、意味が「ご教示」とは違う言葉であるため、それぞれの使い方や意味を十分に把握して正しく使うようにしましょう。