「お勤めご苦労様です」の意味とは?
「お勤め」は、「勤め」に「お」の接頭語を付けたものです。
「勤め」の意味としては、次のようなものがあります。
当然その人の役目として果たす必要がある事柄、義務、任務
企業、官公庁などに雇用されて行う任務、仕事
仏道の修行、毎日仏前で僧侶が行う勤行
「ご苦労様」は、作業や仕事などを行った人に対して苦労を労う言葉です。
そのため、「お勤めご苦労様です」は、仕事を行ったり、義務、任務を果たしたりした人に対して労う言葉です。
「お勤めご苦労様です」は、「勤め」に「お」の接頭語を付けています。
「お」の接頭語の敬語は、尊敬語、丁寧語、謙譲語のいずれにも文脈によってなります。
- 自分が勤めるときは、「お勤め」の「お」が謙譲語になります。
- 目上の方が勤めるときは、「お」が尊敬語になります。
- 単に「勤め」というときは、「お」が丁寧語になります。
- 相手の勤めを労う言葉の「お勤めご苦労様です」の「お勤め」の「お」は、尊敬語になります。
「お勤めご苦労様です」は、目上の方に使うことはできません。
というのは、「ご苦労様」は、目下の人に対して目上の方が使う言葉であるためです。
「ご苦労様」の由来は、よく時代劇などで出てくる、家臣に対して殿様からの「ご苦労であった」という言い回しが転じたとされています。
そのため、「ご苦労」は、目下の人に対して立場が上の人が使う言葉になります。
「よく頑張った」という意味合いがあり、目上の方に使うと上から目線のイメージを与えるため、目上の方に使うのは止めましょう。
目上の方への「お勤めご苦労様です」の使い方とは?
「お勤めご苦労様です」は、上下に関係なくシーンによっては使うことができますが、普通の職場などでは目上の方に対して使うときには失礼になります。
特に、このようなミスを企業に入社した新卒などはやりがちであるために注意する必要があります。
ここでは、目上の方への「お勤めご苦労様です」の使い方についてご紹介します。
上長に対して「お勤めご苦労様です」を使うケース
上長に対して「お勤めご苦労様です」を使うときは、一般的に、「お勤めご苦労様です」の代わりに「お疲れ様です」や「お勤めお疲れ様です」を使います。
なお、「お疲れ様です」は部下が上長に対して単に使うのみでなく、目下の人に対して目上の方が朝礼などで使うこともあります。
使う最も適したシーンとしては、上長が外回りや出張などから帰ってきたときがいいでしょう。
当然ですが、メールなどで連絡するときに使うのもおすすめです。
外部の方に対して「お勤めご苦労様です」を使うケース
確かに「お疲れ様です」は上長に対する労いの言葉として適していますが、社外の方に対して使うと失礼になります。
当然ですが、「お勤めご苦労様です」を使うのも駄目です。
相手が社外の方のときは、最も適した決まり文句が「お世話になっております」になります。
当然ですが、メールの社外宛ての書き出しのときも、「いつもお世話になっております」を「お疲れ様です」の代わりに使いましょう。
「お勤めご苦労様です」に対する返し方とは?
「お勤めご苦労様です」と上長からいわれたときは、どのような言葉を返すといいのでしょうか?
ここでは、「お勤めご苦労様です」に対する返し方についてご紹介します。
最もおすすめの返し方は、「お疲れ様です」がいいでしょう。
これ以外の「お勤めご苦労様です」に対する返し方としては、次のようなものなどがあります。
- 「ご指導ありがとうございました。明日もお願いいたします。」
- 「ありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」
なお、このような言葉を使うと、ちょっと仰々しさがあります。
そのため、相手がどのような立場の人か、またどのような関係が自分とあるかなど、それぞれ状況に応じて「お疲れさまです」と使い分けるのがおすすめです。
「お勤めご苦労様です」の言い換え表現とは?
一般的に、「お勤めご苦労様です」は、目上の方には失礼になるために使いません。
ここでは、「お勤めご苦労様です」の言い換え表現についてご紹介します。
「お仕事お疲れ様です」
ビジネスマナーも変わってきており、「お疲れさまです」は目上の方に使っても問題ないようになっています。
会社などで使うときは、言い換えて「お仕事お疲れ様です」と表現するといいでしょう。
仕事への労い、メールの冒頭、挨拶の表現などのシーンで使うことができます。
しかし、社外の方や顧客には失礼になることがあるため、注意しましょう。
「ご退職おめでとうございます」
退職するときは、言い換えて「ご退職おめでとうございます」を使うことができます。
上下に関係なくこの言葉は使うことができます。
今までお世話になった感謝の気持ちや仕事に対する労いを伝えましょう。
「お勤めご苦労様です」の英語表現とは?
敬語の独特の文化が日本にはありますが、外国にはありません。
また、挨拶的な意味合いが含まれる日本語と違って、外国語では具体的にそれぞれのシーンで表現をすることが多くあります。
ここでは、「お勤めご苦労様です」の英語表現についてご紹介します。
仕事を労うケース
仕事を労うケースのときの英語表現は、「Good job!」「Good work!」があります。
この英語表現は、賞賛や褒め言葉としたニュアンスであるため、目下の人や対等の関係の人に対して使うのがいいでしょう。
- 「Good job!」は、成果を何か果たしたときに使います。
- 「Good work!」は、結果とは無関係に頑張ったことを労うニュアンスがあります。
ニュアンスとしては、日常的な仕事を労う「お疲れ様です」に近いものがあります。
しかし、賞賛や褒め言葉としてのニュアンスであるため、目下の人や対等の関係人に対して使うのがいいでしょう。
退社するときの挨拶のケース
外国語では、定型的な「お疲れ様です」という表現がないために他の英語表現になります。
退社するときの挨拶としては、次のような英語表現を使いましょう。
- 「See you tomorrow.」(また明日)
- 「Have a good weekend.」(素敵な週末を過ごしてね)
- 「Good night.」(良い夜を)