「プロパー」の意味とは?関連用語や「プロパー社員」の意味などを解説




「プロパー」の意味とは?

「プロパー」(proper)は、人・場所・ものなどが「正確な」「本来的な」「適切な」などの意味になります。

言い回しが和製英語的な「プロパー」は、この意味が転じて使われるようになりました。

「プロパー」と日本語でいう時は名詞的に使われることが多くあり、ほとんど熟語を別の言葉と作って表現します。

例えば、「プロパー職員」や「プロパー社員」などがあり、主として職場で使われる時が多くあります。

先にご紹介しましたが、言い回しが和製英語的であるため、日本の会社特有のものになります。

例えば、「プロパー社員」の意味は、「正社員」や「生え抜きの社員」のことをいいます。

普段使われる時は、省略して「プロパー」という時が多くあり、文脈によってこれが意味する内容は違ってきます。

IT業界においては、外部のパートナー企業などの社員と区分けして、「プロパー社員」と自社の社員のことをいうことが多くあります。

また、企業によっては、契約社員や派遣社員でない「正社員」という意味で「プロパー職員」というところもあります。

「プロパー」の関連用語とは?

ここでは、「プロパー」の関連用語ついてご紹介します。

「プロパー融資」

金融機関が行っている融資としては種類が2つあり、「保証付融資」が一つの融資です。

「保証付き融資」は、保証人に信用保証協会がなったうえで、融資が受けられます。

「プロパー融資」がもう一つの融資です。

「プロパー融資」は、信用保証協会をお金を借りる時に挟まないで、融資を受けたい人が直接金融機関からお金を借りるものです。

「プロパーカード」

クレジットカードとしては、「提携カード」と「プロパーカード」というような種類が2つあります。

「提携カード」というのは、クレジットカードとしてカード業者と提携して発行されるものです。

例えば、「提携カード」としては、「楽天カード」や「エポスカード」などがあり、多くの会社が発行しています。

一方、「プロパーカード」というのは、クレジットカードを発行する業者自身が発行しているカードです。

例えば、「プロパーカード」としては、「JCB」や「アメリカン・エキスプレス」が発行しているカードがあります。

「プロパーローン」

「プロパーローン」というのは、一種の住宅ローンで、保証会社を介さないで直接金融機関から借り入れるローンです。

金融機関がリスクを自社で負担するもので、金融機関の全てが取り扱っているということではありません。

取り扱っているのは、一部の信用金庫や地方銀行、信用組合などです。

「プロパー商品」

「プロパー商品」というのは、小売業者に卸売業者から正規に卸される商品です。

また、「プロパー店」というのは、正規のお店のことです。

「プロパー社員」とは?

では、「プロパー社員」とはどのようなものでしょうか?

「プロパー社員」ということでも、意味合いが会社や使うシーンによって違います。

ここでは、「プロパー社員」についてご紹介します。

新卒の社員

「プロパー社員」は新卒で入社した社員をいいます。

「生え抜き社員」といわれる時もあり、出向している社員や中途で入社した社員と区分けするために「プロパー社員」は使われます。

直接雇った正社員

「プロパー社員」は直接雇った正社員をいいます。

非正規社員の派遣社員やパート社員などと区分けするために「プロパー社員」は使われます。

自社の社員

「プロパー社員」は、外部の下請け業者などのスタッフと区分けするために、自社の社員をいいます。

IT業界では、特に一緒に外部のスタッフと仕事をすることが多くあり、「プロパー社員」は自社の社員のニュアンスで使われます。

「プロパー社員」のメリットとは?

「プロパー社員」は、新卒で会社に入って、研修を終わって同期や上長などの社内で強い繋がりがある時が多くあり、仕事を行う上で協力を得やすいというメリットがあります。

中途採用の社員よりも、給料や待遇において優遇されることが多くあります。

年功序列が根強い会社では、昇進する可能性が長い年数を在籍するほど大きくなるため、中途採用の社員よりも「プロパー社員」はメリットが多くあるでしょう。

「プロパー社員」のデメリットとは?

「プロパー社員」は、新卒で会社に入ってから他の会社を経験していないので、社会人としての経験が中途採用の社員と比較して少なく、視野や仕事の幅が狭くなることがデメリットとして挙げられます。

また、「プロパー社員」同士で、派閥ができたり、閉鎖的なグループができたりして、考え方が柔軟さのないものになりがちであるというデメリットもあります。

仕事を同じ価値観の中で行うことが多いので、柔軟な対応をイレギュラーな状況で行うことが得意でない人が多いイメージです。

「プロパー社員」に中途採用の社員が感じるギャップとは?

ここでは、「プロパー社員」に中途採用の社員が感じるギャップについてご紹介します。

視野が広くない

「プロパー社員」は生え抜きであるので、仕事を1つの会社でしかした経験がないため、方法が他にもあることがわからなくて、視野があまり広くありません。

一方、中途採用の社員は会社をいくつか経験してきたため、「プロパー社員」に対して「柔軟にもっと考えてもいいのではないか」といらだってしまいます。

給料が実力の割に高い

「プロパー社員」は、給料が実力でなく仕事をした年数によって多くなり、昇進するような傾向があります。

そのため、技術や経験を期待されて会社に入った中途採用の社員よりも、ほとんど給料が高く、昇進しやすい傾向があるため、「プロパー社員は得である」と考えてしまいます。

会社の方を向いてお客様の方を向いていない

「プロパー社員」は、帰属意識が会社に対して強いため、行動を何かしようとした時は「上長はどのように思うだろうか」「このようなことをすると昇進は問題ないだろうか」と思ってしまいます。

そのため、無難な上長の指示に従った対応になりがちです。

中途採用の社員としては、「お客様のために仕事をしていなく、会社のために仕事をしている」と思ってしまいます。

閉鎖的な対人関係である

「プロパー社員」は、多くの同期がいるので、同期同士で気安く話をする時が多くあります。

先輩後輩の徹底した序列もあるので、中途採用の社員からするとこれが閉鎖的に思えることが多くあるでしょう。

「プロパー」の対義語とは?

「プロパー」の意味が「正社員」や「新卒生え抜き社員」の時の対義語としては、「契約社員」や「中途採用の社員」になります。

「プロパー」使い方は業界や会社によっても違っているため、対義語は意味に応じて考えましょう。




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RUN-WAY編集部

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