「クエリ」の意味とは?
「クエリ」は、よくITのジャンルで使われますが、意味としてはデータの削除や取り出し、更新などの処理をデータベース管理システムにおいて要求するための命令です。
「クエリ」は、「問い合わせ」と日本語でいわれる時もあります。
データベース管理システムというのは、データがいろいろ集められているデータベースを管理するソフトですが、データを「クエリ」による命令や指示に答えて操作するものです。
IT用語として「クエリ」は使われますが、カタカナ語として「query」という英語から派生したものです。
英語の「query」は、意味が「疑問」や「質問」というようなもので、動詞であり名詞でもあります。
一方、「SQL」(シーケルあるいはシークェル)というのは、データベースで使われる一つの人工言語で、ISO(国際標準化機構)によってデータベース言語として規格化されています。
「SQL」は、「クエリ」で条件抽出などの命令をデータベースにする時の言語として使われています。
「クエリ」の種類とは?
ここでは、「クエリ」の種類についてご紹介します。
「選択クエリ」
データを取り出すのみのクエリが、「選択クエリ」です。
テーブルなどのデータを並び替えたり、抽出したり、計算したりすることができます。
「選択クエリ」としては、次のような種類があります。
「選択クエリ」
データの並び替えや抽出を行います。
「集計クエリ」
集計をグループ別に行うことができます。
「パラメータクエリ」
ボックスが「クエリ」を実行すると表示され、ボックスに入力したデータを表示します。
「重複クエリ」
重複しているレコードを抽出することができます。
「不一致クエリ」
2つのテーブルを比べて、一致していないレコードを抽出することができます。
「クロス集計クエリ」
縦の集計と横の集計を行うことができます。
「選択クエリ」「集計クエリ」「パラメータクエリ」がよく使われています。
「アクションクエリ」
行動(アクション)するクエリが、「アクションクエリ」です。
一括でテーブルのデータの一部を修正したり、データをテーブルに追加したり、削除したりすることができます。
「アクションクエリ」としては、次のような種類があります。
「テーブル作成クエリ」
テーブルを新しく作ることができます。
「更新クエリ」
一括で一部のデータを更新することができます。
「追加クエリ」
レコードを他のテーブルに追加することができます。
「削除クエリ」
データをテーブルから削除することができます。
なお、このような「クエリ」は、使う頻度が多くありません。
データを一括で更新したい時には便利な「クエリ」です。
その他の「クエリ」
その他の「クエリ」の中では、最も「ユニオンクエリ」が使われています。
「ユニオンクエリ」は、2つの同じフィールドを持ったテーブルを合わせることができます。
例えば、「売上データ」として1月~12月のものがあったとしましょう。
この「売上データ」を使って、12ヶ月分の年間のデータを作る時には、「ユニオンクエリ」を使います。
「ユニオンクエリ」は、直接SQL文を書くことが必要です。
「検索クエリ」とは?
「検索クエリ」というのは、検索エンジンのGoogleなどを使ってユーザーが検索窓に入力した単語、複合語、フレーズなどの語句を意味します。
なお、「クエリ」の意味としては、次のようなものがあります。
一般的に、「クエリ」の意味は、一連の自然な問い合わせの中のそれぞれの質問のことです。
そのため、「クエリ」の意味は、「質問」であることがわかります。
つまり、「検索クエリ」というのは、情報を検索エンジンから引き出すために、検索窓にユーザーが入力した文字列や語句の質問になります。
「クエリ」のデータが使われるところとは?
まず、画面(フォーム)をデータの入力のために作ります。
「クエリ」をこの入力用のデータとして使います。
次に、レポート(帳票)用のデータとして使います。
最後に、例えばエクセルなどにこの「クエリ」のデータをエクスポートしてエクセルデータとして使います。
データの加工や分析、解析を行う時は、アクセスの「テーブル」と「クエリ」のみを記憶するだけで、さまざまなデータを取り出すことができます。
この2つをマスターするだけでも、会社でいろいろなことができるようになります。
「キーワード」と「検索クエリ」の違いとは?
「キーワード」と「検索クエリ」は、次のように明確な違いが言葉の意味にあります。
基本的に、「キーワード」は次のような意味があります。
- 内容の理解や問題の解明のために、大切な手掛かりになる言葉
- 情報を検索する時に、検索の手掛かりとして使う言葉
一方、「検索クエリ」は、検索エンジンをユーザーが使って検索窓に入力した単語、複合語、フレーズなどのことを意味します。
このように、「キーワード」は単に意味がそのものでも成り立つ言葉であり、「検索クエリ」は意味が検索エンジンとの関係があってこそ成り立つ言葉であることがわかります。
そのため、検索エンジンとの関係があるかどうかが、「キーワード」と「検索クエリ」の大きな違いであるといえます。
「クエリ」で記憶することとは?
ここでは、「クエリ」で記憶することについてご紹介します。
作った個別の「クエリ」のオブジェクトが、画面の左側に表示されます。
一方、作った個別の「クエリ」の内容が、画面の中央に表示されます。
まず、「クエリ」を作る方法についてマスターすることが必要です。
画面上の「作成」タブの「クエリ」にある「クエリデザイン」あるいは「クエリウィザード」をクリックします。
記憶する必要があるのは、「クエリデザイン」です。
「クエリデザイン」は、最初から作る方法です。
「クエリウィザード」は、「クエリ」を簡単に表示に従って作れますが、修正する時には「デザインビュー」で必ず行う必要があります。
最終的に、「クエリデザイン」の方法を記憶する必要があります。
次に、「クエリ」内でできる機能としては、次のようなものなどがあります。
選択クエリ
データを「テーブル」から取り出す方法です。
抽出条件
一つの条件にマッチしたもののみを取り出す方法です。
- 並べ替えの方法
- 演算フィールド
計算することもできます。
例えば「売上数」と「単価」がマッチした時は、この2つを掛けて「売上額」を計算する方法です。
パラメータクエリ
データのさまざまな条件での取り出しです。
アクションクエリ
一括でデータを変換するものです。
テーブルの結合の方法
2つのデータをトータルしたデータを簡単に作ることができます。