「さもありなん」の意味とは? 使い方や注意点などを解説




「さもありなん」の意味とは?

「さもありなん」の意味は、「そうであろう」「もっともである」などです。

「さもありなん」の漢字表記は、「然もありなん」になります。

「さもありなん」は、副詞の「さも(然も)」と動詞の「あり(有り)」と助動詞の「な」と助動詞の「む(ん)」が組み合わさっている言葉です。

「さもありなん」は、一緒に「むべなるかな」と使われるのが通例でしたが、単独で最近は使われています。

言い回しとしては古くからあるものであるため、むやみに使うものではありませんが、知性がぴったりはまると感じさせる言葉です。

「さもありなん」をビジネスシーンで使うときは、意味が日常生活で使われるときと同じで、相手に同意するという意味の「当然ですね」「もっともだ」などとして使われます。

しかし、「さもありなん」はそれほど頻繁に使われる言葉ではないため、意味がわかっている人が少ないことがあり、相手が正しい意味がわかるか不安があります。

もし、「さもありなん」を使うのであれば、相手を選びましょう。

ここでは、「さもありなん」の意味についてご紹介します。

古文で見る意味

「さもありなん」の意味は、現代語に単純に訳すと、「そうであろう」「もっともである」ということになります。

「さもありなん」は、当然のこととして考えられるシーンで使われますが、現代ではビジネスシーンでも日常生活でもあまり使われることがありません。

古風な言葉であり、この言葉の意味がわかっている人も少ないため、使うときは相手を選びましょう。

納得を示すニュアンス

「さもありなん」は、「下着のままで歩いていると警察に呼び止められました。」などのように、当たり前だ、当然そうなるだろう、と納得を示すニュアンスで使われます。

この使い方は、本来の古文の意味に近いものでしょう。

否定的なニュアンス

「さもありなん」と「手を打ったが、手遅れでした」に対して返答するような使い方のときのニュアンスは、当然そうなるだろうということとともに、否定的なそうなるのは仕方がないということが含まれます。

いわれた側からすると、そのようなこともわからなかったのか、と皮肉めいた感じを受けかねないために注意する必要があります。

部下や後輩、同僚などにビジネスシーンで使うと、最初からミスするのがわかっていたよというようなものであるため、このようなシーンでは使わないようにしましょう。

「さもありなん」の使い方とは?

ここでは、「さもありなん」の使い方についてご紹介します。

古文で「さもありなん」は使われる言葉

「さもありなん」は、古文の表現であると考える人もいるでしょう。

「さもありなん」は実際に古文でも使われており、文脈に「そのようになると思った」というニュアンスで使われます。

古文でも、状況やものごとが「予想した通りになった」「最終的にそのようなことになるだろうと思った」など、前もって想定した通りになったときに使われています。

「さもありなん」の品詞分解

「さもありなん」を品詞に分解してみると、次のようになります。

「さもありなん」は、「さも」「あり」「な」「ん」にわけることができます。

「さも」の意味は「そのように」、「あり」の意味は「ある」、「なん」の意味は推量の「きっと~だろう」あるいは、推量をさらに強調して「確かに~であろう」です。

そのため、「確かに」「然り」という意味に、強く推量の意図が含まれている表現ともいえます。

「さもありなん」を使った例文

現代の会話でも「さもありなん」は使われていますが、「間違いなくそうなるだろう」「そうなるのは当然だ」というように、強い推量の文脈で使うことができます。

「さもありなん」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「彼女のアイデアが商品になったのも、普段のリサーチ量からはさもありなんだ。」
  • 「今回彼が部長に昇進したのは、さもありなんと誰もが納得した。」

末尾に「むべなるかな」をプラスして表現することもある

「さもありなん」は、末尾に「さもありなんむべなるかな」と「むべなるかな」をプラスして表現することがあります。

「さもありなんむべなるかな」は、意味が「心から納得した」「そうだったんだ」ということで、名詞の一つとして使われています。

「さもありなん」と比較すると現代で使うことは少ないですが、会話するときに表現の古語的なものの一つとして使うのもいいでしょう。

「さもありなんむべなるかな」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「出向先で同僚が売り上げの快挙を達成したことは、さもありなんむべなるかなだった。」

「さもありなん」を使うときに注意することは?

ここでは、「さもありなん」を使うときに注意することについてご紹介します。

相手の間違いに対して使うときは注意する必要がある

「さもありなん」は、直接その事柄に関係ない第三者に対して使うことが多くあります。

そのため、後輩や部下などのミスを見て、「それ見たことか」という気持ちで使うのは不遜なイメージを与えることがあります。

駄目な使い方としては、「君の仕事ぶりを見ていた自分にとって今回のミスは、さもありなんだと思う。」などがあります。

このときは、面と向かって後輩や部下に使うと、「前もってミスすることがわかっていた」というように相手に伝わることがあり、普段の仕事ぶりを否定するようになります。

そのため、余程のことがなければ、使わない方がいいでしょう。

相手によっては意味が正しく伝わらないことがある

古風な言葉である「さもありなん」は、社会人の経験が少ない相手には伝わらないことがあります。

「さもありなん」と「無理からぬ」の違いとは?

「無理からぬ」の意味は、「もっともな」ということです。

「さもありなん」と意味が似ていますが、少し使い方がいます。

「さもありなん」は、ネガティブなこととポジティブなことのいずれのときでも使うことができます。

一方、「無理からぬ」は、ネガティブなことについて使うことが多くあります。

例えば、「努力を彼はしていないのであるため、合格しなかったのは無理からぬことだ。」のときは、「さもありなん」と「無理からぬ」の両方が使えます。

一方、「あれだけ彼は努力をしたのであるため、合格したのはさもありなんだ。」のときは、「無理からぬ」に置き換えることができません。






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RUN-WAY編集部

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