「されている」の意味とは?使い方や類義語などを解説




「されている」の意味とは?

主として「されている」の意味は2つあります。

受け身な形として使われる

その動作や行いを受け身な形として表現したいときに使われます。

例文としては、「準備されている商品」「この書籍で紹介されている」などがあります。

意味合いとしては、現状が自分ではない他の人や物事によって完成している状態で、「何によって」「誰が」という要因の箇所に関しては特に言葉にされないときも多くあります。

敬語として使われる

その動作や行いを誰かが「している」という意味です。

このときの「されている」は、目上の人の動作や行いについて敬語として使われます。

例文としては、「○○様が親しくされている」「課長は出勤されている」などがあります。

ポイントは、「している」という言葉にいずれも置き換えられることです。

使われるシーンによって「されている」の意味合いは違う

「されている」の意味合いは、次のように3つのケースに分けられます。

一般的に書籍や日常会話などで使われるケース

「されている」が書籍の文面や普段の会話などでよく使われるケースとしては、次のようなものなどがあります。

「水素と酸素で水分子は構成されている」

「あの有名人は多くの人にサポートされているので人気がある」

「取扱説明書に注意することは記載されているためよく確認してください」

このケースは、受け身な形として主人公や主語の事柄や動作を表現したいときに使われるものです。

敬語として使われるケース

「されている」という表現方法としては、次のようなものなどがあります。

「参加されている方のほとんどが会議の進め方について満足していない」

「自分の先輩は部長に昇格するなどして活躍されています」

このケースは、主人公や主語の動作を尊敬していることを表現したいときに、敬語として使われるものです。

主として会話に限って使われるケース

普段の会話においては、「されている」が受け身な形でなくて、例えば、次のように使われるときがあります。

「あの子どもは間違いなくお使いに行かされている」

「○○さん自身は遊ばされていることがわかっていない」

このケースは、主人公や主語の事柄や動作が、自覚しているかどうかに関係なく、最終的に他の人にコントロールされていることを表現したいときに使われるものです。

この意味合いは、つまり使役的なものであり、この表現方法についていいイメージを持っている人は多くないでしょう。

「されている」の使い方とは?

ここでは、「されている」の使い方についてご紹介します。

「している」は「されている」の謙譲語である

敬語として「されている」を使ったときは、「自分が行っていることはどのように言えばいいか」が気になるでしょう。

「している」が「自分が行っている」ことになります。

「されている」の謙譲語として「している」は使うことができ、自分や身内の行いや行動について使います。

「されている」の謙譲語として、例えば、「連絡をしています」「出勤しています」などと使うことができます。

「されてる」と「されている」の違いとは?

発音しにくい音が省かれることが、実際の会話においては多くあります。

例えば、「そうしてる」は「そうしている」の「い」を省いたものなどがあります。

同様に、「されてる」は「されている」の「い」を省いたものです。

基本的に、これは発音しにくい音を省いたものであるため、文章で書くときは「されている」が正しくなります。

「されてる」はちょっとフランクなイメージになるので、ビジネスシーンなどでは「い」を意識して「されている」と言う方がいいでしょう。

「されている」の丁寧な敬語は「なさっている」

敬語としての役目も「されている」はありますが、ビジネスシーンなどさらに丁寧に表現したいときは、「なさっている」を使うのがおすすめです。

「なさる」「なさった」「なさっている」などを目上の方の行動や行いに付けるのみで、言葉がビジネス感のあるものになります。

「○○様が考慮なさった」などとすれば、相手に対する敬意を「なさった」の箇所のみで表現することができます。

「されている」のシンプルな表現は「している」

自分や身内の行動や行いのみでなく、他の人の行動や行いを表現するときは、「している」に「されている」を置き換えることもできます。

目上の方に対しては「している」は敬語でないため使えませんが、第三者としてシンプルに状況を紹介するときなどは問題ないでしょう。

例えば、「部下がしている仕事」「同僚がしているネクタイ」など、「している」は部下や同僚などの行動や行いを表現するときに使えます。

「されている」の類義語とは?

ここでは、「されている」の類義語についてご紹介します。

受けている

他からの作用や動きが自身に加えられている

遭っている

良くないことに出会っている

行われている

世の中に広く行き渡っている

やられている

被害を受けている

及んでいる

ある段階に結果としてなっている

なさっている

「している」の尊敬語である

「されている」の英語表現とは?

ここでは、「されている」の英語表現についてご紹介します。

「されている」の英語表現はない

英語表現としては、丁寧語になる「Can I~?」(してくれませんか)のようなものはありますが、「おっしゃる」など目上に方に対して使う尊敬語はありません。

というのは、英語を使うアメリカやヨーロッパなどで暮らす人には、自分を謙ったり、相手を持ち上げたりするような考え方を持っている人は多くなく、全員が平等であるという考え方がメインになっていることが一つの要因として挙げられるためです。

受け身な形として使われるケース

受け身な形の「されている」の英語表現としては、be動詞+過去分詞の形を使います。

be動詞は、過去形か現在形かで「する」という意味の動詞であるbeの仲間です。

過去分詞は、例えば「見る」という動詞が「see」-「saw」-「seen」のように現在形、過去形などで表記が変わるパターンを記憶している人もいるでしょうが、この終わりの箇所の「seen」が該当します。

例えば、「水素と酸素から水分子は構成されている」の英語表現としては「Water molecule is composed of hydrogen and oxygen」になります。

なお、水素の英語表現は「hydrogen」、酸素の英語表現は「oxygen」、水分子の英語表現は「water molecule」になります。

使役的な受け身として使われるケース

使役を表現する動詞としては「make」「have」「let」がありますが、この中の「make」を使ってbe動詞+「made」+「to」+「動詞」で表現します。

なお、「make」の過去分詞が「made」になります。




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RUN-WAY編集部

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