「セレンディピティ」の意味と使い方とは?「セレンディピティ」が起きやすくなる方法などを解説




「セレンディピティ」の意味とは?

「セレンディピティ」の意味は、「予想しなかったような幸せに巡り合うスキル」のことです。

意図していない、求められていない、考えもよらない、幸せな、偶然起きた経験や出来事に巡り合う才能ことを、「セレンディピティ」といいます。

また、意味としては、何かを見つけているときに、意図しないで見つけているものとは違った価値があるものを見つける才能や能力ということもあります。

有名なエピソードが、科学の世界においてはあります。

ニュートンは偶然リンゴが木から落ちるのを見て、万有引力があることに気が付いたといわれています。

「セレンディピティ」とは、このようなものです。

しかし、「セレンディピティ」による幸せは全く偶然に起きるということではありません。

単なる「ラッキー」とは違っています。

偶然の幸せを獲得するには、本人の「経験や努力」や「意味を経験の中に見つける能力」が大切になります。

全く何もしないでぼーっとしていると、いいことが偶然起きることはありません。

一方、「セレンディピティ」の「幸せ」というのは、「努力を一生懸命した結果として獲得できる偶然もたらされる幸せ」です。

科学の世界においては、「セレンディピティ」として「思わぬ成功に失敗がつながること」もあります。

このときは、偶然の要素にプラスして、「成功を失敗から見つける洞察力」が必要になります。

「セレンディピティ」のイメージとしては、「幸せ」が世の中には転がっており、この「幸せ」を探せる能力といえるでしょう。

単なる「幸せ」でなく、「能力」であるため、自分の努力や意識によってアップさせることができます。

「セレンディピティ」の由来とは?

「serendipity」という英単語が、「セレンディピティ」の由来であるといわれています。

また、「serendipity」は、造語でイギリスの18世紀の小説家のホレス・ウォルポールが考えたものです。

幼いときにウォルポールが読んだ「The Three Princes of Serendip」(3人のセレンディップの王子たち)は、現在のスリランカであるセレンディップの王子たちがいろいろな発見を旅の道中でしていくストーリーです。

王子たちはその才能や能力によって度々有益な発見をしますが、これらは深くウォルポールの心に留まりました。

そして、偶然の発見をウォルポールが手紙で友人に説明するときに造語として「セレンディピティ」を使って、これがだんだん拡大していったといわれています。

「セレンディピティ」の使い方とは?

ここでは、「セレンディピティ」の使い方についてご紹介します。

「セレンディピティ」はイノベーションを起こすための考え方である

「イノベーション」は、新しく創造することによって社会に大きな変化を起こしたり、価値を社会にもたらしたりすることです。

「セレンディピティ」が、このような「イノベーション」を起こすための考え方として挙げられます。

「イノベーションには偶然のひらめきや発見が必要である」という文脈で使われます。

「セレンディピティ」はビジネスでは「能力」として捉える

「セレンディピティ」がビジネスで「能力」として捉えられているのは、「セレンディピティ」が起きたときに、これが有益で大切なことであると認識して、活用することができないと成果が期待できないためです。

「セレンディピティ消費」はマーケティング用語である

マーケティング用語の「セレンディピティ消費」の意味は、「素敵な予想できない出会い」を求めて楽しむユーザーの行動のことです。

1回だけの再現性がない予想外のことを楽しみたいというユーザーの要求が生まれたことによって、キーワードとして造られたものです。

ユーザーに対して懐疑的に偶然による発見を誘導して、商品を買うことを促進しますが、同時に偶然から幸せを招いたという満足感を与えることも考えています。

「セレンディピティ」が起きやすくなる方法とは?

ここでは、「セレンディピティ」が起きやすくなる方法についてご紹介します。

目標を見える化する

目標を持つことを前提にして、目標をさらに見える化することによって「セレンディピティ」が起きやすくなります。

目標を見える化することによってイメージ化して、感覚がこの目標に対してより鋭くなります。

そのため、目標についての言葉を耳にするのみで自ずと反応して、情報を集めることができ、役立ちそうなものをこの中から選ぶことができます。

つまり、アンテナを張って、このアンテナの精度がアップします。

アンテナの精度がアップすると、「セレンディピティ」が起きる可能性がその分アップします。

行動を起こす

目標が決まると、次に行動を起こします。

行動することによって、「セレンディピティ」が起きる可能性がアップします。

「セレンディピティ」を起こすには、目標に向かって努力し行動することが必須条件になります。

努力を継続して行動することによって、想定していない人から助けや協力をもらうことがあります。

努力を継続する

「セレンディピティ」を起こすために行動して努力を継続することは必須条件ですが、いつも思い詰めることはありません。

リラックスして、たまには楽に体や心をすることも大切になります。

仕事をしているときに一度休んでリラックスしていると、アイデアがふと思い浮かぶことはよくあります。

歴史的な発明も、全く考えてもいないときに発見されたものも多くあります。

仕事に役に立つことを、遊んでいるときに考えつくときもあります。

そのため、「セレンディピティ」を起こすためには、違った方向をたまには向いて違った雰囲気を感じることも必要です。

失敗から学習する

何かを開始する前にさまざま考え過ぎて、最終的に何もしなかったような方も多くいるでしょう。

大人になるほど経験をさまざま積むため、何かをする前に成功しないのではないかというようなことをイメージしてしまいがちです。

そして、最終的にネガティブなイメージになって何も開始できないようなことがよくあります。

しかし、「セレンディピティ」は行動しないと起きません。

全てのことを考えて用意することは大切ですが、行動しないと何も起きません。

行動することによって、新しい発見や経験ができ、最終的に「セレンディピティ」が起きるようになります。

行動すると失敗するときもあるでしょうが、失敗からは多くのことが学習でき、新しい発見をして、大きな成果を獲得することができます。

実際に行動しないと失敗することはありませんが、何かヒントになったり成功したりすることもありません。

そのため、とりあえず行動してみることは失敗や成功に関係なく、「セレンディピティ」が起きるためには必要です。

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RUN-WAY編集部

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