他愛もないの意味と使い方とは?
他愛もないは、次のような2つの意味があります。
- 統一性がなく思慮に欠けた、しっかりしていない
- 大切でない、話題にする価値がない
他愛もないは、他愛、も、ないにわけられます。
他愛の意味は、思慮分別ということで、相手を思う気持ちです。
もは助詞で、他愛もないのもは、実現が最もしやすい、最低な状況を表現する言葉です。
例えば、使い方としては感謝の言葉もないなどがあります。
意味は、感謝を表現する行動より簡単な言葉さえないということです。
ないは否定を表現するため、他愛もないの原義はどのような行動よりも簡単な人を思う気持ちさえないということです。
行動や言葉、考えを修飾して、他愛もないは使います。
特に、発言について他愛もないは使うときが多くあります。
他愛もないの意味としては、先にご紹介したように2つあります。
例えば、他愛もない話の意味としては、否定的な筋道が通っていなくて思慮に欠ける発言というものと、単にまとまりのない雑談、世間話のような会話というものがあります。
文脈で、いずれの意味合いで使われているかは判断する必要があります。
他愛もないを使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「同窓会では旧友と10年ぶりに会って、他愛もない話で盛り上がった。」
- 「他愛もないことを子供のようにいうな。」
- 「近くのおばさんたちの井戸端会議では、永遠に他愛もない話が続く。」
- 「他愛もない彼の行動にはびっくりした。」
他愛もない日常、他愛もない取り柄
大切でない、話題にする価値がないという意味で他愛もないを使うときは、他愛もない日常、他愛もない取り柄などと使うことできます。
例えば、『リーガル・ハイ』というドラマで、他愛もない取り柄という表現は使われて有名になりました。
他愛もない日常を使った例文としては、次のようなものなどがあります。
- 「他愛もない毎日がただ流れ、自分の生きている意味を問うのであった。」
他愛もないの語源とは?
他愛もないの読み方はたわいもないですが、たあいもないではないかと思っている方もいるでしょう。
基本的に、他愛もないは当て字であるため、ひらがなでたわいもないと覚えておいてもいいくらいです。
他愛もないの意味としては、しっかりした考えがない、しまりがないなどがあります。
誰かに他愛もないの語源を聞かれたときは、当て字であるため、語源は特にないと答えましょう。
他愛もないの類義語とは?
ここでは、他愛もないの類義語についてご紹介します。
子供だまし
他愛もないの類義語としては、子供だましがあります。
子供だましの意味は、子供をだますことですが、このような意味では普通は使いません。
子供だましの意味としては、見え透いた子供をだますようなごまかしというものがあります。
例えば、子供だましの嘘の意味は、くだらない子供しかだませないような嘘ということになります。
また、他愛もない噓と子供だましの嘘は言い換えることもできます。
どうでもいい
どうでもいいの意味としては、どうなってもいい、些細なこと、あってもなくてもいいということがあります。
例えば、玉子をお味噌汁に落とすか?などと夕食の時間に聞かれると、どうでもいいと思春期の子供は答えるでしょう。
味噌汁の中の玉子は、思春期の子供にとってはあってもなくてもいい些細なことになります。
当然ですが、思春期の子供でもグルメな子はいるため、どうでもいいとはこのような子供は答えないでしょう。
また、どうでもいい出来事と、他愛もない出来事は言い換えることができます。
くだらない
他愛もないの類義語としては、くだらないもあります。
くだらないの意味は、つまらない、価値が問題にするだけ無いということです。
例えば、定番の説教としては、漫画など読んでくだらないということがあります。
しかし、バカな話を友達同士がして、くだらないよといって大笑いするときがあります。
このときのくだらないの意味は、ポジティブなことで使われています。
くだらないが昇華されて、ばかばかしすぎて、かえって面白いという感じになります。
他愛もないの対義語とは?
ここでは、他愛もないの対義語についてご紹介します。
取るに足りないという意味での対義語
取るに足りないという意味での対義語としては、大切な、意味のある、筋の通った、面白いなどがあります。
正体がないという意味での対義語
正体がないという意味での対義語としては、気を確かに持って、しゃっきりしているなどがあります。
思慮分別がないの意味での対義語
思慮分別がないの意味での対義語としては、思慮深い、優秀な、知性的、立派な、ひとかどのなどがあります。
たわいもないの英語表現とは?
大切ではないという意味の他愛もないの英語表現としては、次のようなものなどがあります。
- 「trivial」(些細な)
- 「nonsense」(無意味)
- 「silly」(ばかばかしい)
- 「trifling」(取るに足りない)
「trivial」「nonsense」を使った例文としては、次のようなものがあります。
「The argument over a trivial matter heated up.」(議論は他愛もない話題で盛り上がった。)
「Stop talking nonsense!」(他愛もない話は止めなさい!)
また、張り合いがない、手ごたえがないという意味の他愛もないの英語表現としては、次のようなものなどがあります。
- 「not challenging」(やりがいが少ない)
- 「naive」(言いくるめられるくらい世間知らずな)
- 「disappointing」(期待と違う、がっかりさせる)
- 「draw no response」(相手の反応がない)
「not challenging」「naive」「disappointing」を使った例文としては、次のようなものがあります。
- 「It was not a challenging job.」(その案件は他愛いないものであった。)
- 「He was naive enough to be deceived.」(他愛なく彼は騙された。)
- 「The game was very disappointing.」(他愛ない試合であった。)