「タガが外れる」の意味とは?由来や例文、類義語などを解説




タガが外れるの意味は?

タガが外れるという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

飲み会などの時に、みんながタガが外れるかのように騒ぎ出すのを目にしたことがあるかもしれません。
しかし、タガが外れるという言葉を全く知らないような人もいるでしょう。

ここでは、タガが外れるという言葉の意味についてご紹介します。

タガが外れるというのは、「それまで保っていた緊張や締め付けがなくなって、感情が抑えられなくなる」ことです。

何かの拍子に自分の感情や気持ちを抑えていたものが外れて、自分の言動をコントロールできなくなった様子をいいます。

タガが外れるは、箍が外れると漢字で書きます。

「箍(タガ)」というのは、桶の周りに枠組を固定するために取り付けられる金属や竹の輪のことです。

桶を固定している箍が外れると、桶を構成している板がバラバラになります。

タガが外れるの由来とは?

タガが外れるの「タガ」は、「箍」と漢字で書きます。

普段使う漢字ではないため、ほとんどの人は知らないでしょう。

この機会に、読み方をぜひ把握しておきましょう。

タガが外れるは、樽や桶を固定しているものが外れることです。

このことに由来にして、タガが外れるの意味はコントロールできないということになりましたが、基本的に樽や桶を固定している輪を「タガ」といいます。

由来としては、非常に直接的でわかりやすいものです。

タガが外れるの他にも、タガが緩むという表現もあります。

タガが外れると同じように、樽や桶を固定している輪の「タガ」に由来しており、言葉としては同じようなものですが、ちょっと意味としては違っています。

タガが緩むは、樽や桶の締まりが「タガ」が緩めば悪くなることに由来しています。

意味としては、規律が緩くなったり、緊張が緩んだり、しっかりしていなかったりすることです。

また、感覚が年を取って鈍くなるという意味もあります。

由来としては同じような言葉ですが、「緩む」と「外れる」では意味やニュアンスが違うため、間違えないようにしましょう。

タガが外れるを使った例文とは?

ここでは、タガが外れるを使った例文についてご紹介します。

タガが外れるにもいろいろな意味があるため、ここでご紹介する例文を参考にしてください。

大きな声で泣く様子を表現する

タガが外れるの意味は感情がコントロールできなくなることで、ここから、「涙が出て、大きな声で泣く様子」を表現することができます。

例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「今まで我慢していたが、優しい彼女の言葉でタガが外れて涙が出てきた。」
  • 「赤ちゃんが急にタガが外れたかのように泣いてびっくりした。」

最後の砦が壊される様子を表現する

タガが外れるは、それまで我慢してきたものが我慢できなくなる様子です。

そのため、我慢してきた最後の砦が壊されるような、我慢の限界になるような様子をいいます。

例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「今までいわないようにぐっと我慢してきたが、タガが外れたように相手の様子を見て話し出した。」
  • 「彼女の愚痴をいつも我慢して聞いていたが、当日は体の調子が良くなかったこともあって、タガが外れてついに暴言を吐いていい加減にしろといってしまった。」

この例文のように、我慢できなくなったような様子を表現しているといえます。

あまり我慢しすぎてタガが外れてしまえば、先々面倒なことになるため、ちょっとずつ吐き出すようにしましょう。

感情が溢れる様子を表現する

タガが外れるは、感情が溢れる様子を表現することもあります。

例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「今まで理性でなんとか我慢していたが、タガが外れたかのように全部が終わった時に怒りの感情が溢れてきた。」
  • 「黙って今まで尽くしてきたにも関わらず、全く報われていないとわかった時にタガが外れて、自然に涙が溢れてきた」

この例文のように、努力して我慢していたが、我慢する必要が無くなった時に涙が溢れた時などに使います。

人が全く変わった様子を表現する

タガが外れるは、我慢や抑えられている規則などから解放される様子を表現しています。

そのため、例えば、厳しい大学受験などを克服して、ここから解放された時に人が全く変わった様子を表現する時にも使います。

例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「大学受験が終わると、彼は急にタガが外れたように外出するようになった。」

この例文は、彼が受験から解放されて外出するようになった様子を表現しています。

「彼女はダイエットをしていたが、終わった途端に、甘いものをタガが外れたように摂り続けた。」

この例文は、彼女が甘いものを我慢していたが、ダイエットから解放されて人が全く変わったようになる様子を表現しています。

タガが外れるの類義語とは?

ここでは、タガが外れるの類義語についてご紹介します。

制御できない

タガが外れるの類義語としては、制御できないがあります。

制御できないというのは、「コントロールできなくなった状況」のことです。

そのため、タガが外れるの感情が我慢できなくなると同じような意味であるため、制御できないはタガが外れるの類義語になります。

このように感情がコントロールできなくなった時に、タガが外れたような状態になりやすくなります。

なお、女性は感情的であるとよくいわれており、感情をコントロールするのは男性の方が上手いと思っている人も多いといわれています。

しかし、このような男性でも感情がコントロールできない状況があります。

なお、ネットなどでは、男性が感情をコントロールできないシーンについて紹介しているようなサイトがあるため参考にしてください。

キレる

タガが外れるの類義語としては、キレるがあります。

キレるというのは、「急に激怒したり、感情を見境がなくあらわにしたりする」ということです。

そのため、たがが外れるの感情が我慢できなくなるということと同じような意味であるため、キレるはタガが外れるの類義語になります。

暴走

タガが外れるの類義語としては、暴走があります。

暴走というのは、「規則や常識にとらわれないで、自分勝手に振る舞う様子」ということです。

もともと、暴走は「バイクや車で運転を乱暴にすること」とういう意味ですが、ここから転じて「他の人を無視して物事を勝手に進める」などというようなニュアンスで使われるようになって、異常な振る舞いなどを意味するようになったとされています。

そのため、タガが外れるの感情が我慢できなくなるというような意味と同じようなものであるため、暴走はタガが外れるの類義語になります。




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RUN-WAY編集部

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