野暮(やぼ)の意味とは? 語源や使い方、類義語などを解説




野暮(やぼ)の意味とは? 

野暮(やぼ)の意味合いとしては、次のようなものがあります。

  • 融通が利かないこと、人情という点での細かなことに気が付かないこと
  • 風流が趣味や言動になく、無骨な人や様子

野暮は、悪い意味でいうと流行に疎い人や空気が読めない人というようになりますが、いい意味でいうと粋な人や独自の周りに囚われない視点や世界感を持っている人というようにもなります。

野暮という言葉は、文学の小説などにも多く出てくるもので、文豪の泉鏡花や芥川龍之介というような人の歴史的な作品にも出てきます。

野暮の語源とは?

遊郭のなどの事情に疎いことが、もともとの野暮の意味です。

野暮の語源としては、也と毛という笙という楽器にある管は音が出ないために役立たないことから言葉が変わって野暮になったという説と、野夫という田舎者をいう言葉が転じたという説があります。

野暮の使い方とは?

ここでは、野暮の使い方についてご紹介します。

野暮用

野暮用の意味としては、日常生活の用事や仕事上の用事があります。

楽しい用事や遊びでなく、わざわざいう必要のない用事を表現するときに使います。

例えば、野暮用の使い方としては、「野暮用を思い出したため、ちょっと出かける」などがあります。

野暮天

野暮天という言葉は、非常に野暮なことを意味します。

野暮天の天は、程度の高さを表現しており、仏教用語からきています。

野暮天の使い方としては、例えば、「この街には、野暮天な君からすれば驚くものが多くあるだろう。」などがあります。

野暮な人

野暮な人の意味は、空気が読めないということです。

具体的な野暮な人としては、次のような人などです。

  • 女性にいきなり年齢を聞く
  • 茶々を男女のカップルに入れる
  • テスト前に電話をかけて勉強の邪魔をする

野暮な人の意味は、これ以外に、融通が利かない、つまり頭が固いということがあります。

融通が利かない人は、例えば、次のような人などです。

  • 100円でもお金は貸してはいけないと考えている
  • 仕事をしているときには笑いが起きると絶対に駄目であると考えている
  • 文章は必ず手書きでやり取りすべきであると考えている

野暮なことを聞くな

野暮なことを聞くなの意味は、気が利かないことを聞くな、センスがないことを聞くな、ということです。

例えば、野暮な質問としては、次のようなことがあります。

  • 「この後あのカップルはどこに行くのでしょうか?」
  • 「あの夫婦は子供がどうしていないのでしょうか?」

というのは、答えにくかったり、答えが決まっていたりするような質問であるためです。

野暮なことを聞くなというのは、このように、センスのない質問を相手がしてきたときに返す言葉であると考えておきましょう。

野暮の類義語とは?

ここでは、野暮の類義語についてご紹介します。

無粋

無粋の意味は粋ではない様子であるため、無粋は野暮の類義語になります。

粋ではないの意味は、細かな人情の動きが分からないこと、垢抜けしていない様子ということです。

周りの空気が読めていない状況で野暮は使いますが、男女間の心情がわからない状況で無粋は使います。

例えば、「彼女は無粋なことをいうような人ではない。」などがあります。

この例文の意味は、「彼女は余計なそのような発言をしない。」ということになります。

無骨

無骨の意味は趣味や作法が身についていないということであるため、無骨は野暮の類義語になります。

無骨は、素朴な状況や礼儀がなっていない状況で使えます。

例えば、「無骨な振る舞いを出先でするのは止めなさい。」などがあります。

この例文の意味は、「無礼な振る舞いを出先でするのは止めなさい。」ということになります。

野暮の対義語とは?

ここでは、野暮の対義語についてご紹介します。

野暮の対義語としては、気立てが良く、垢抜けして色気があるという意味の粋があります。

粋の意味としては、物事の味わいや人の心を理解しているということもあります。

粋を使った例文としては、例えば、「先日は粋な○○さんの計らいによって、非常に会場が盛り上がりました。」などがあります。

この例文の意味は、「気の利いた○○さんの行動によって、非常に会場が盛り上がりました。」ということになります。

垢ぬける

野暮の対義語としては、洗練された様子という意味の垢ぬけるもあります。

垢抜けるは、素人感がなくなった状況や芸や姿が洗練された状況などで使います。

垢抜けるを使った例文としては、例えば、「友達に久しぶりに会うと、垢ぬけていてびっくりした。」などがあります。

この例文の意味は、「友達に久しぶりに会うと、洗練されていてびっくりした。」ということになります。

粗野と野暮の違いとは?

ここでは、粗野と野暮の違いについてご紹介します。

粗野の使い方としては、「作法がわからない友達の粗野な振る舞いにはうんざりしている。」(作法がわからない友達の洗練されていない荒々しく洗練されていない振る舞いにはうんざりしている。)などがあります。

一方、野暮の使い方としては、「野暮な振る舞いを今回のようにするお客さんではなかった。」(洗練されていない、垢抜けない振る舞いを今回のようにするお客さんではなかった。)などがあります。

このように、粗野の意味としては、荒々しいということも洗練されていないという以外に含まれるため、シーンに応じて使い分ける必要があります。

また、先にご紹介した例文の「野暮な振る舞いをそれほどするようなお客さんではなかった。」は、意味が「人情の機微がそれほどわからないような振る舞いをするお客さんではなかった。」という解釈でも通るということで、粗野と野暮は違っています。

野暮の英語表現とは?

「boorish」が野暮の英語表現になります。

「boorish」の意味は、がさつや田舎者、野暮ということです。

例えば、「boorish behavior」の意味は、野暮な言動になります。

また、「a wet blanket」の意味は、空気を読めない、水を差す、しらけさせるということがあります。

「He threw a wet blanket.」の意味は、野暮なことを彼はいったということになります。




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RUN-WAY編集部

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