退職理由の書き方とは?
応募した会社から退職理由を書くことを要求されたときは、内容をしっかりと書く必要があります。
また、いろいろな事情から退職理由をあえて書きたいと思っている人もいるでしょう。
ここでは、退職理由の書き方についてご紹介します。
人員整理や倒産によって退職するケース
退職理由が人員整理や倒産によるときは、そのまま伝えても会社都合のようなものであるためネガティブなイメージにはまずなりません。
「このように今度の会社では働きたい」ということをプラスすれば、よりイメージは良くなるでしょう。
残業が多いことや仕事が多いことによって退職するケース
現在は長時間労働を是正するようになってきており、ワーク・ライフ・バランスを残業を少なくして図るのは退職理由として真っ当なものです。
しかし、不満のみを書くのは止めましょう。
不満を改善するために実施した主な行動、どのような働き方をワーク・ライフ・バランスを改善して実現したいかを書きましょう。
キャリアアップ・スキルアップに対する不安によって退職するケース
キャリアプランが描けない、スキルアップができないというような不安も、転職理由に十分になり得ます。
仕事に対して自分がどのように向き合うか、どのように今後自分が成長していきたいかをはっきりさせると、より説得力があるでしょう。
履歴書に書くときの退職理由とは?
定形文のみで、履歴書に書くときの退職理由は問題ありません。
基本的に、履歴書に書くときの退職理由は次のように状況に応じて使い分けましょう。
一身上の都合
「自己都合退職」というのは、主体的に労働者側が選択した退職のことです。
具体的なケースとしては、「引越しによって就業ができなくなった」「転職した」「介護や育児などで就業できなくなった」というようなことが考えられます。
「自己都合退職」のときは、退職する日にちと同時に「一身上の都合により退職」と書きましょう。
会社都合
「会社都合退職」というのは、会社側からの申し入れで退職することです。
会社の倒産やリストラなどが、「会社都合退職」になります。
「会社都合退職」のときは、退職する日にちと同時に「会社都合により退職」と書きましょう。
契約期間終了
期間が決まっている派遣社員、契約社員などで雇用契約を結んでいるときは、契約期間が終了して契約更新をしないと退職するようになります。
このようなときは、退職する日にちと同時に「契約期間終了につき退職」と書きましょう。
退職理由を書くときに注意することとは?
退職するときに最も採用担当者が気になるのは、退職理由が挙げられます。
退職理由は個人によって違っていますが、ネガティブなときは採用してもまた同じ理由で退職するリスクがあります。
しかし、職務経歴書では退職理由をあえて書く必要はありません。
ここでは、退職理由を書くときに注意することについてご紹介します。
書かない方がいい退職理由
職務経歴書に退職理由を書くときは、ポジティブな内容の「実現したいことが新しいところであるため」というようなものであれば全く問題ありません。
しかし、自己都合退職のときは素直に書けばネガティブなイメージを与える可能性も大きいため、あえて書く必要はありません。
退職理由のネガティブなものとしては、対人関係によるものが多くあります。
退職理由として上長が厳しかったりトラブルが同僚とあったりすれば、雇用する立場に立てばマイナスのイメージになります。
どのような職場でも対人関係は想定できるため、新しい会社でも同じことがまた発生する可能性があるためです。
スキルがいかに高い人でも、採用担当者がいざ自社で雇用するとなれば躊躇するでしょう。
また、多く残業があって職場環境が酷かったという理由や、給料がアップしなかった、仕事が楽しくなかったなどの理由は、いずれも退職理由としては良くないイメージです。
どのような退職理由でも、飽きやすさや打たれ弱さ、強い自己主張などは良くないイメージがあります。
嘘を職務経歴書に書くことは駄目ですが、不利になるこのような退職理由は書かないようにしましょう。
退職理由はメリットがあるものを書く
退職理由のネガティブなものは書かなくても、プラスに志望動機としてなるような退職理由であれば進んで書きましょう。
退職理由は、次の段階に進む意志でもあるため、応募する理由になります。
雇用に対しては、退職理由をしっかりと書くとプラスの効果になります。
例えば、転職が同じ業種になるときは、「今まで積み重ねてきた体験をさらに新しい環境でキャリアアップするため」という退職理由は、積み重ねた体験もあり、高い成長意欲もあると考えてくれます。
また、異なった職種や業種を希望するときは、自分がスキルアップをするために体験が幅広くできる転職を希望している」と書けば、前向きなステップアップになる退職というイメージを伝えることができます。
転勤の面接においては退職理由を問われるときもあるため、可能な限り書くほうがいいでしょう。
ネガティブなことが退職理由にあっても、会社を新しく選ぶときは前向きな新しい環境で仕事をしてみたいという気持ちも生まれるでしょう。
退職理由を書くときには、ポジティブなものが見つけられるようにしましょう。
具体的な退職理由とは?
退職理由がネガティブなものでも、表現を「このようなキャリアを積み重ねていきたい」「このような環境で仕事をしてみたい」と変えることによって、ポジティブなものにすることができます。
では、退職理由としては具体的にどのように考えるといいのでしょうか?
ここでは、具体的な退職理由についてご紹介します。
対人間関係
上司や同僚と折り合いが悪いことを理由に退職するケースでは、対人関係が悪いことを直接的に伝えるのは、相手に良いイメージを与えません。
「意思疎通を図って、よりいい対人関係を築きたい」「チームワークを活用して仕事をしたい」と言い換えることによって、ポジティブなイメージになります。
仕事内容が合わない
転職理由として仕事内容が合わないときは、飽きっぽいイメージを与えないように注意する必要があります。
任された仕事は、意欲的に役割意識を持って取り組むことをアピールしましょう。
その上で、新しいジャンルで前職の体験を活用して貢献する意欲を伝えましょう。
残業が多い
残業が多いため転職するときは、どのような仕事に残業を少なくして取り組みたいかを伝えることが大切になります。
また、業務の効率化の提案などで前職で改善したこともアピールすれば、納得感を採用担当者に与えられます。