辛くて当たり前かもしれない
それは「好きだから」という前向きな理由ではなく、書かなくなったら自分が自分でなくなるようで不安だからです。
もしかしたら、私はただの不安を埋め合わせるために、物書きをしているのかもしれません。
だから今は、仕事でしんどいことがあっても「当たり前か」と、少し諦めがついてきました。そもそも不安を感じてしまう対象を仕事に選んだのだから、辛くて当たり前なんですよね。
自分にとって切実なことを仕事にする方法は、万人におすすめできるものではありません。でも、私は後悔していませんし、文章を仕事にして良かったと思っています。(文・北条かや)
北条かやさんの記事一覧
北条かや
石川県出身。同志社大学社会学部卒業、京都大学大学院文学部研究科修士課程修了。
自らのキャバクラ勤務経験をもとにした初著書『キャバ嬢の社会学』(星海社新書)で注目される。
以後、執筆活動からTOKYO MX『モーニングCROSS』などのメディア出演まで、幅広く活躍。
最新刊は『インターネットで死ぬということ』(イーストプレス)、
他に『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)、『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)、
『こじらせ女子の日常』(宝島社)。公式ブログは「コスプレで女やってますけど Powered by Ameba」(https://ameblo.jp/kaya-hojo)
ツイッターは@kaya_hojo (https://twitter.com/kaya_hojo)