チャイコフスキーの繊細さ際立つ、ロココの主題と変奏曲!【ヴァイオリニスト/月元ハルカさん】

月元悠




親友とのトラブル!

この曲はチャイコフスキーの友人のチェリスト、ヴェイルヘルム・フィッツェンハーゲンのために作曲されました。しかしフィッツェンハーゲンはチャイコフスキーの許可なしに曲の内容を変更し、演奏してしまいました。そのため、チャイコフスキーの本来の作品よりもフィッツェンハーゲンの書き直した方が有名になってしまいます。フィッツェンハーゲン版が評判があり、あまりにも有名になりすぎたためチャイコフスキーは自身の楽譜を出版することはありませんでした。
しかし現代の技術で原典版が復元されチャイコフスキーの元々の曲も演奏されるようになりました。そのため、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門では2012年からチャイコフスキーオリジナル版の演奏指定がされるようになりました。

いかがでしたか?天国のチャイコフスキーも一安心しているかもしれませんね。(笑)次回もお楽しみに!

 

<プロフィール>
月元 ハルカ
長崎県出身。3歳よりヴァイオリンをはじめる。田代典子、木野雅之各氏に師事。これまでに、エドゥアルド・オクーン氏、豊嶋泰嗣氏、大山平一郎氏、ロバート・ダヴィドヴィチ氏、ハビブ・カヤレイ氏、加藤知子氏、小栗まち絵氏のマスタークラスを受講。また、ながさき音楽祭、球磨川音楽祭、霧島国際音楽祭、NAGANO国際音楽祭に参加、マスタークラス修了。各地で演奏活動を行う。西南学院大学 国際文化学部 卒業。現在、福岡教育大学 大学院 音楽科 修士課程修了。各地で演奏活動を行う傍ら、後進の指導を行う。クラシックをより身近に感じてもらうためのコラムサイト『COSMUSICA』(cosmusica.net)にて、連載「映画で学ぶクラシック」執筆中。




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RUN-WAY編集部

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