転職活動で避けては通れないのが履歴書の記入です。その中でも意外に分からないことが多いのが「学歴」の書き方でしょう。どこまで遡って書けばいいのか、休学や留年などがある場合はどうやって記入すればいいかなど、いざ書こうとして迷ってしまうことが少なくありません。また、会社への印象を少しでも良くするため、書き方にも工夫が必要です。
ここでは履歴書の学歴欄の書き方について、押さえておきたいポイントを紹介しています。
年号表記を統一しよう!
「学歴」について、基本的な書き方を押さえておきましょう。
まず履歴書の「学歴・職歴」欄の1行目中央に「学歴」と記入します。「学」と「歴」の間に1文字分スペースを空けると、バランスよく見えます。具体的な学歴は、その次の行から書き進めていくことになります。
年の書き方は西暦でも、昭和や平成と言った元号でもどちらでも構わないとされています。ただし、履歴書全体で統一することは必要です。バラバラにしているよりも、統一されている方が人事担当者が見やすいからです。元号で記入する場合は、全ての欄に元号を付けなければなりません。西暦であっても元号であっても、数字の後に「年」「月」を付ける必要はありません。例えば2018年3月と記入する場合は「2018」「3」と書けばよく、「2018年」「3月」とする必要はないのです。
学歴の書き始めは?
どこまで遡って書けばいいかは判断に迷うところですが、書き始めの学校については特に決まりはありません。
新卒採用のときは中学校卒業から記載することが多いですが、転職の場合は義務教育については記載する必要はないとされています。もし記入する場合は、卒業年度だけを書き記しておくと良いでしょう。
高等学校以降の学歴は、入学年次と卒業年次両方を書く必要があります。入学した学校と卒業した学校が同じであっても、「同上」などの使用を使って省略してしまうのはNGです。その都度しっかりと記入する必要があります。
字は楷書で、誰が見ても読みやすいよう心がけることが大切です。崩し字や略字などを使ってしまわないように気を配って書いていきましょう。文字の大きさもできるだけ揃えるようにします。パソコンで作成する場合は、フォント崩れが起こらないよう注意しましょう。
学校名の書き方は?
学校名は省略せず正式な名称を記入します。例えば高校の場合は「○○高校」ではなく「○○高等学校」と記入する必要があります。学部や学科、専攻やコース名についても省略せず書くことが大切です。コース名が長く書くのが大変だという場合もあるかもしれませんが、しっかりと記入しましょう。できるだけ1行で収まるように書くのが基本ですが、どうしても収まらない場合は2行にまたがってしまっても構いません。ただしそのときは、学部や学科名などの途中で切れないように、改行位置に注意する必要があります。
大学院に通っていた場合は、「卒業」ではなく「修了」と書きます。
卒論や研究テーマが、応募企業の業種や職種に関係する場合は、それも記入しておきましょう。絶好のアピールポイントになります。