活躍したい女性の応援団。あきらめないで、あれもこれも手にしよう!【キャリアコンサルタント/森ゆきさん】

森ゆき

3人の子育てと仕事を両立しながら20年間企業で働いた後、森ゆきさんは女性の活躍を応援するキャリアコンサルタントとしての道を進み始めました。仕事と家庭、どっちも選べない!という女性にぜひ読んでほしいインタビューです。

ポイントは……

  • 「専業主婦やればいいじゃん」
  • 家族という理解者
  • 両方やっていいんだよ

キャリアコンサルタントってどんな仕事?

キャリアコンサルタントとしてやりたいことは、女性のキャリア構築や女性リーダーの育成です。なので、企業での研修や個人向けのキャリアコンサルティングがメインですが、企業の新人研修や管理職候補の方向けの研修もやっています。

女性って、せっかく企業が「あなたをぜひ次のリーダーに」「管理職候補に」と言ってくれても、いろんな理由で尻込みをしがちです。キャリアコンサルティングはその理由が本当にやりたくないからのか、何か不安があって引き受けられないのか、というところを一緒に確認するところから始めていきます。

そこでもし「環境が整えばやりたい」という気持ちを引き出すことができたら、それで終わるのではなく、企業に対して「こんな風にすると女性の方はもっと活躍できるんじゃないですか?」とフィードバックもしています。

仕事も子育てもあきらめてほしくない!

森ゆき

キャリアコンサルタントになるまでは、22年間ずっと企業で働きながら3人の子供を産みました。休んでは復帰して、と辞めずに続けられたんですが、やっぱり結構大変でしたね。それでも自分はできたんですが、子供を2、3人産んでも続けられた人はとても少なかったです。

仕事を頑張る代わりに子供をあきらめるか、子供を産むために仕事を辞めるか。本人が望んでいるなら問題はないんだけれど、本当は両方やりたいのにあきらめていくのがすごく残念で。

それで、世の中の企業にもっと変わってほしいと思い、女性の活動を応援するキャリアコンサルタントになることを決めたんです。全員合格するわけではないので賭けでしたが、会社を辞めてから国家資格を得るための勉強をしました。

込み上げてくる涙の理由は…

個別のコンサルティングで一番大切なのは、自分が本当はやりたいと思っていることに本人に気づいてもらうことです。話せるように誘導していくと、結婚や子供をどうするかとか、両立するかとか、いろんな悩みが出てきます。それってまさに私が悩んできたことなので、すごくわかるんですね。

それが相手に伝わると、泣き出す方が多くて。涙ぐむだけなら、半数以上。それぐらい、本当にわかってもらえる人に話す機会ってないんですよ。

もちろんそこで結論が出るわけじゃないけれど、話すことで頭の中が整理されてすっきりするし、悩んでいるのが自分だけではないこともわかります。最後は明るい顔で面談が終わると「この人は、前向きに自分の道を進んでいこうという気持ちになってくれたんだろうな」というのがわかってすごく嬉しいです。

私、本当に仕事をやめたいの!?

森ゆき

実は私、1回転職しているんですが、理由はリストラです。外資系のメーカーで10年働いたんですけど、日本から撤退することになって。その時に私を含めて100人ぐらいが「3ヶ月以内にやめてください。仕事は一切しなくていいので、今日から転職活動してください」と言われたんです。

子供が4歳と0歳だったので「子供2人いたら受け入れてくれるところないよな」と思っていたら、家計を支える立場の男性社員から「森さんはいいよね。別に転職しなくても専業主婦になればいいじゃん」と言われて。そう言われると、その時は「もう専業主婦になるしかないのか」と思っちゃいましたね。

でも、夫に話したら「辞めたいならいいけど、仕事したいんでしょ? 転職活動してダメなら辞めてもいいけど、このまま辞めたら悔しいじゃない」って言ってくれて。夫の言葉がなかったらあきらめてましたね。

あきらめないためのパートナー選び

のちに夫が1年間だけアメリカに行くことになったので私も休職して家族で行ったんですが、育児と家事だけしているのがすごく辛くて。こんな生活は無理!と思いました。

誰もが自分がやっていることを評価してもらいたいけれど、育児や家事では評価してもらえない。そこでもやもやしている専業主婦の人たちも多いと思うんです。一方で、企業で仕事をしている人が満たされているかというと、家庭や子供をあきらめてきた人も多いので、それはそれで後悔があるというか。

だから、これからの若い人には両方やってほしいし、両方できてほしいんです。仕事をやめる必要なんて全然ない。結婚して子供もほしかったら産んでほしい、両方充実させてほしいってすごく思います。

ただ、そこでいつも女性の方に言っているのは「パートナー選びが重要です」と。夫婦ともに働いていくこと、一緒に家庭を運営していく、ということを理解してくれる方を選ばないと厳しいです。

ひとつだけを選ぶ必要は全然ない!

独立した理由の一つが、定年がないからなんです。キャリアコンサルタントの仕事は自分の年齢が上がると役に立てる相手が変わってくるので、その時その時で勉強し続けながら、私が一番いい影響を与えてあげられる人に対するキャリアコンサルティングをできるだけ長く続けたいと思います。

私は仕事も続けながら子育てをして、転職、独立も経験してきました。若い人たちにも、やりたいことはあきらめないでほしいです。あれもやりたい、これもやりたいと思ったら、両方やっていい。どちらかを選ぶ必要は全然ないです。

仕事もそうだし、何かを始める時にも、考えすぎて進まないよりも、やりながら考えていくほうがいい。そして「いらない」と思ったら捨ててもいいけど、ほしいものであれば、それが二つでも三つでも、捨てないでほしいですね。

森ゆき
■プロフィール
森ゆき
女性の活躍を応援するキャリアコンサルタント。理工学部出身の元リケジョ。小学生から高校生まで3人の母。「子供が何をしたいのか、どうなりたいのかわからない時は、まずは話を聞いて、やっていることを受け止めます。キャリアコンサルティングと同じですね」。体が動かすことが好きで、PTAのママさんバレーが楽しみ。
https://www.mycareer-lab.com
https://www.facebook.com/Yukimori.Careernet/


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