部下を「指導する」のは何もしていないのと同じです【ライター/トイアンナ】

指導




真面目な人ほど、部下を責めてしまう

しかし、「部下を一人前にしなくては」と気負うまじめな方ほど「もっと厳しく指導しなくては」と口を酸っぱくして指導に力を入れてしまいます。しかし故意にミスを起こしているなら効果もありますが「うっかり」はどうしようもありません。

ハインリッヒの法則によれば「重大事故の陰には29倍の軽度事故と、300倍のニアミスが存在する」そうです。部下が仕事で大きな失敗をしたなら、その前には300回もニアミスが起きたはず。そんな回数のニアミスを努力でどうかしようという考え方こそ、非現実的でしょう。たとえあなたが努力してミスを減らした人間であっても、部下に同じ努力を強いる必要はありません。システムを見直して、ミスが生まれる原因を取り除いてしまえばいいのです。

もしあなたが部下や後輩のミスに悩まされているのなら……。少なくとも悩むくらいミスが起きている時点で、業務プロセスを見直す時期に来ているサインです。その部下が去ったところで、次の人材がさらなるミスをしないとは限りません。「最近の新人ってほんと使えない!」と思ってしまう前に、業務の進め方を見直してみませんか?

トイアンナ

トイアンナ

ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。

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RUN-WAY編集部

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