経理の月次業務とは？
月次業務では月次賃借対照表や損益計算書を作成し、会社の方向性が収益予想などと適合しているか調べます。また、月次業務では毎月の請求や支払、給与の計算といった仕事内容も含みます。
月次決算書を作成する
月次決算書は法令に定められているものではないが、正確に経理業務を行うためには、大切な書類です。目標の進捗度がまとめられており、素早い経営方針の変更などが可能です。また、月々に正確な決算書を作っていることで、期末に作られる年次決算書は、より丁寧に素早く作ることができます。
予算実績管理
予算実績管理では、月次決算書などを元にした資料を参考に、当初の経営目標がどのくらい達成できたのかを、分析する業務です。経営目標が達成できていない場合には、改善策などを議論しなければなりません。
給与計算
毎月の給与計算も、経理が行う月次業務の一貫です。勤務時間や残業時間などを元にして、手当や残業代などの計算を行います。また、税の申請や控除の手続きも行います。
請求や支払業務支払
企業間取引では代金支払日を後日付にすることは珍しくありません。そのような掛け金や支払を処理することも月次業務の1つです。
経理の年次業務とは？
年間を通して行われる経理の仕事が年次業務です。年次業務のスタートは会社の決算月によって変わってきますが、決済月が3月であるならば次のようなスケジュールになります。
4月決算整理
5月年次決算書作成
前年度の帳簿を元に年次決算書を作成します。1年間を通しての取引履歴を参照にして、損益計算書や賃借対照表なども作成します。年次決算書では書類を元にして、企業目標と実際の会社の経営活動が合致したものであったかを報告しなければなりません。
6月税務申告社や社会保険の算定基礎届提出
法人税や消費税など、会社が納付しなければいけない税金を計算し納付する業務です。
7月社会保険などの更新
社会保険は7月に更新が行われます。この月に労働保険などの更新手続きを行います。
11月中間税務申告
1月年末調整、給与支払報告書、法定調書の提出、償却資産税申告書提出
会社勤めでは毎月の給与の支払とともに税金が源泉徴収されます。年末調整では、所得税の過不足を精算し多く納付していた分の税金が還付されます。
3月実地棚卸
期末に在庫などの実数を確かめる手続きのことです。
