「私がいないと回らない」仕事は今すぐ投げろ【ライター/トイアンナ】

「私がいないと回らない」仕事は今すぐ投げろ




こんにちは、トイアンナです。お仕事の相談をうかがっていると、よく「でも、私がいないと回らないんです」という答えを伺います。そういった職場はたいてい、ギリギリの人数でなんとか回っている職場です。

 

だからこそ私は「だったら今すぐ仕事を投げろ」と助言させていただきます。そういう職場で働き続けるのは、ご自身にとっても、そして職場にとってもよくないからです。

 

あなたがいないと回らない、はすでに課題

 

もしその職場が、「あなたがいないと回らない」状態にあったとしましょう。もし明日、あなたが交通事故で意識不明になったらどうなりますか? 職場はてんやわんやの大騒ぎになるはずです。もしかしたら、取引先を激怒させて案件が飛んでしまうかもしれません。

 

そんな職場は大きな課題を抱えています。一人の人間が欠けたくらいで吹っ飛ぶプロジェクトは、すでに炎上しているのです。

 

ですから、もし職場のためを思うならいますぐ休んでください。そうでもして、危機的な状況を知らせないと職場が人材補給できないからです。このまま人材を補給できなければ、いざ本当に人が倒れたとき、立ち行かなくなってしまいます。

 

それでも怒られたら、転職を考えよう

 

もしそこで「お前がいないせいで職場が大変だ」と叱責してくるような場所であれば、逃げましょう。そういう職場は、あなたが本当に体を壊したとき、あなたを守ってくれません。自分を大事にしてくれる職場は、いくらでもあります。あなたを大事にしてくれない職場を、大事にする必要なんてありません。

 

人は苦労している場所であればあるほど、しがみつく傾向にあります。「私がここまでやってきたんだから」「これまで積み上げたキャリアもあるし」という感情は、とてもよくわかります。けれどそれは、「サンクコスト効果」という現象にすぎません。サンクコスト効果とは、かけた時間やお金のぶんだけ、取り返したい、いつか感謝されるだろうと見返りを求める心理のこと。

 

悪い言い方をすれば、パチンコですった5万円をとりかえしたくなるのと同じです。周囲は「もうやめたら」と思っているのに、本人はそこへもう5万円を投資してしまったので「まだだ、まだ取り返せる」と信じたくなってしまう。けれど、本当にその職場はあなたへ見返りをくれるでしょうか? いま回らなくてパツパツなあなたを助けてくれない職場が、劇的に変わる日が来るでしょうか? 

 

経営陣総入れ替えなんていうマジックが起きれば可能性はありますが、そうなる前にあなたが倒れてしまわないか心配です。どうかその前に、転職を考えてみてください。

 

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ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。

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