こんにちは、トイアンナです。「少年よ、大志を抱け」とおっしゃったのはクラーク博士。けれどこの言葉、いまなら女性の方が似合うかもしれません。なぜなら就職活動から一貫して女性は「キャリアで小さな夢を抱け」と教えられるからです。
夢がどんどん小さくなっていませんか?
高校まで男女平等で育ってきたはずなのに「一般職限定セミナー」「エリア総合職」……おやおや? いきなり「女性向け」の雇用が登場するのです。就職してからも女性はせいぜい部長職までだとか。中間管理職だって、女性は一生独身じゃないと無理そうです。
とかく、女性はキャリアで大きすぎる夢を抱かないようにと圧を受けます。
キャリアを手放すのは「普通」のこと?
結婚するなら仕方ない? 子どもが産まれたらお母さんになるんだから頑張ったってしかたない……そうかもしれません。
けれど、就職して30歳になるまで1度も「女性のキャリアを優先して、男性が主夫になった話」を人事から聞かされないのはなぜでしょうか。なぜ、自分だけがキャリアを手放すことは「当たり前」になっているのでしょう。
「男性には育児なんかできっこない」という感情が生まれるなら、それこそ男女差別です。私自身が主婦に向かないガサツ女だからこそ思うのですが、私なんかよりずっとマメに子育てできそうな男性、いくらでもいます。子どもの幸せを願うなら、私が母親として君臨するより優しい父親がおうちにいた方がいいって。
あらかじめ、小さな夢を描かないで
だから女性よ、あらかじめ小さな夢を描かないでください。あなたは受かった大学で、いちばん偏差値の高いところへ行っていい。正社員をハナから諦めなくていい。彼の転勤についていく義務はない。パートナーに帯同してもらってもいい。子育ての主役がお母さんとは限らない。そうやって一つ一つ「普通」としてはまっている鎖を解いていきましょう。
そして「~しなくていい」と何度も繰り返したあとに、自分の声を聞いてみてください。
「じゃあ、私って何がしたいんだろう?」
「その夢を叶えたいなら、どうやればうまくいくだろう?」
できない、と思う前に「どうすればうまくいく?」と無理やりにでも考えてみましょう。iPhoneやUberなどイノベーションはいつだって「そんなの無理」を破壊するところから生まれました。あなたの夢だって、描けば打開策が出てくるかもしれない。描くなら、大きな夢を描いてみてください。目標を下方修正するのは、考えつくした後でもいいのですから。
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トイアンナ
ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。
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