こんにちは、トイアンナです。新入社員が入ってそろそろ3か月、メキメキ成長する社員と「うーん」と伸び悩む人が見えてきたころではないでしょうか。そして先輩方が一番頭を抱えるのが「やる気はあるのに伸びない人」でしょう。
伸び悩む人は、欠点がはっきりしている
やる気がない社員への指導は比較的簡単です。喝を入れるか、やる気を失っている原因を聞き出して取り除いてやるか。やる気を無くした原因が自分自身でもない限り、相談に乗るのは簡単です。
けれどやる気はあるのに空回りしているときこそ、現場の先輩や上司が手を焼くことでしょう。早ければ「あの子はどうしてこうなのか」と飲み屋で同僚とクダを巻いているころでしょうか。飲み屋でグチるころになると、その子は「使えない」とレッテルを貼られ、やることなすことダメだと思われているはずです。
しかし、一度冷静に観察し直してほしいのです。その「伸び悩む子」は欠点まみれというよりも「欠点がハッキリしている」のではないでしょうか?
長所だけを伸ばせば、ヒーローになれる
たとえばこんな話があります。
ある部署では、バレンタインデーに女性社員たちが男性社員全員へチョコを渡し、ホワイトデーには逆に男性社員からお礼をするという慣習がありました。そして1年目の社員がお礼の買い出しを言いつけられました。
さて、その子が買ってきたのは人数分の歌舞伎揚げでした。バレンタインのチョコは下手すると1箱4,000円を超える高級品ですから、その子は女性社員から総すかんを食らってしまいました。
そこからは「この子は気が使えない」と悪口大会になってしまい、メールの誤字が多いこと、果てはイタリア料理が苦手なことまで「使えない要素」として話題となってしまったのです。ですがよくよく聞くと彼は数的処理が大の得意。本業であるExcelのマクロ制作などはできていたのです。
1度欠点が目立つと、「あれもダメ、これもダメ」と言いたくなるのは分かります。しかし欠点が目立つひとほど、目立った長所もあることが多いものです。伸び悩む部下は、長所だけをとにかく成長させればエース社員となる可能性も秘めています。
もしあなたの部下が伸び悩むなら、「オールマイティに何でもそこそこできる、バランス型の社員だけがよい社員ではない」と考えてみてください。そして彼・彼女の尖った部分を伸ばすことで、会社と本人の双方に利益がある成長を描いてあげましょう。
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トイアンナ
ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。
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