こんにちは、トイアンナです。部署間で、取引先へ、そして部下へ。人へ仕事を依頼する経験は常にやってきます。そして上がってきたものが「ああ……」と絶望したくなるほどダメなこともよくあることです。
だからといって「全部自分でやる」選択ばかりを続けていると、できる業務量に限界がやってきます。そこで今回は、業務を依頼するときのやり方をお伝えします。
依頼するときは6割の完成度を期待する
まず、人へ仕事を依頼するときは6割の完成度を期待しましょう。仕事を依頼するときに「自分がやったらもっといいものができる」のは当たり前です。なぜなら、仕事の完成度はあなたの脳内で勝手に設定されたものだから。
あなたの思いのままに動く人間はあなたしかいません。脳をそのままトレースできる時代が来ない限り、依頼された側は「こうしたらいいかな?」と想像して手を進めることしかできないのです。
依頼したものが6割しかできないことよりも、8割や3割と出来ばえに差があるときに注意しましょう。相手はあなたの依頼を理解できていない可能性が高いからです。出来ばえに差があるときは能力ではなく、依頼する側のコミュニケーションの問題です。
よい依頼は、よい成果物を作る
これは私が新卒のときに上司から教わったことです。
「よい依頼ができる人間は、よい成果を手に入れる。逆に変なものが上がってきたら、依頼が間違っていたと思え」
たとえば、あなたがウェブサイトを作ってほしいとして「なんかカワイイ感じで」とお願いすれば、さまざまな系統の「カワイイ」デザインが上がってきて、そのたびに「なんか違う」を繰り返すことになるでしょう。
けれど「Chloeをカワイイと思う女性へ向けたバッグのECサイトを作ってほしい」「そういう女性は普段、ラメホワイトやライトピンクなど王道カワイイものが好き。だけれど内心ではそろそろ大人になりたいと思ってChloeを選んでいる」「読んでいる雑誌はSweet」「化粧品はPAUL & JOE、逆に選ばないのはKATE」と言われれば、どの系統の「カワイイ」なのか想像しやすくなります。
このように細かく期待する成果物の情報を与えれば、変な成果物が上がってくる確率は減ります。もちろん察しがいい人もいれば、理解まで時間がかかる人もいるでしょう。けれどそれは能力ではなく、あなたの美意識との距離です。まずは6割の成果を期待して、依頼をしてみてください。きっと肩の力が抜けて、あなたが楽になれるはず。
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トイアンナ
ライター。新卒で外資系企業に勤めて以来、数百名の消費者ヒアリングを重ねました。その経験から恋愛・キャリアを主なテーマに執筆しています。
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